史上初の屋外3Dモーション・キャプチャー撮影が行われた『猿の惑星:新世紀(ライジング)』(9月19日 日本公開)の撮影の裏側を明かす特別映像がこのほど、公開された。

屋外で行われた『猿の惑星:新世紀』撮影の様子

本作は、『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』から10年後の世界を描いた作品。猿たちはより勢力を拡大し、文明的にも進化を遂げ、一方、人類は絶望の危機にひんし、荒廃した都市に身をひそめて過ごしていた。そして、人間たちが猿のテリトリーに侵入したため、一触即発の事態が勃発。猿のリーダー・シーザーと人間側の代表・マルコムは、"共存"と"対立"の間で葛藤しながら、種の存亡をかけた決断を迫られる。

前作の撮影の大半は、屋内セットで行われたが、本作では95%以上が、バンクーバーの森の中やニューオーリンズの郊外でロケ撮影を敢行。リアルなドラマ性を追求し、50台のカメラを投入した"史上初"の屋外での3D撮影が行われた。このたび公開された特別映像では、屋外での撮影の裏側が明らかに。マット・リーヴス監督も「猿たちと森にいる感覚を作り出した」と手ごたえを語っている。

また、映像の中で、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのゴラム役などでも知られ、前作に続いてシーザーを演じたアンディ・サーキスが、「巨大なセットはすごい迫力で興奮した。壮大な世界観を感じるよ」とコメント。その言葉を裏付けるように、プロダクションデザインのジェームズ・チンランドは「猿たちの世界を完璧に表現するために大がかりなセットを作った」と自信を持って話す。

加えて、マルコムを演じたジェイソン・クラークも、ブリティッシュ・コロンビアの熱帯雨林の中に作られたセットでの撮影について、「とにかくすばらしかった。古い木々が茂る森に、3Dカメラ、モーション・キャプチャー・カメラが設置され、至るところにケーブルがはい、煙や霧を発生するマシーン、雨に泥、何百人ものスタッフがいて、50人の役者が猿の演技をしながら森の中をうろついているんだ!」と振り返る。

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