元ももいろクローバーで女優の早見あかりが、2015年公開に向けて制作される映画『忘れないと誓ったぼくがいた』でヒロインを演じ、初めてキスシーンに挑むことが14日、明らかになった。
本作は、日本ファンタジーノベル大賞を受賞した作家・平山瑞穂による同名ファンタジー小説を原作に、『ベロニカは死ぬことにした』(2005年)、『センチメンタルヤスコ』(2012年)で知られる堀江慶監督がメガホンをとった作品。平凡な高校3年生・葉山タカシと、対面した人の記憶から数時間後には消えてしまうという不思議な運命を背負った少女・織部あずさの切ないラブストーリーが描かれる。タカシはメモに書き留めることであずさを忘れないように奮闘するが…。
ヒロインのあずさを演じるのが、『百瀬、こっちを向いて。』(2014年)で初主演を果たし、9月からスタートするNHK連続テレビ小説『マッサン』への出演が決まっている早見あかり。本作では難しい役どころを大胆かつ繊細に演じ、初となるキスシーンにも挑む。一方、主演を務めるのが、俳優・村上淳と歌手・UAの息子・村上虹郎。第67回カンヌ国際映画祭でコンペティション部門に出品された河瀬直美監督作『2つ目の窓』の主演で鮮烈な俳優デビューを果たした期待の新星で、本作が2度目の主演映画となる。村上が2歳年上だが、生まれた月日が同じ、魚座やA型など共通点が多く、早見いわく「性格もよく似ている」という。
ファンタジーな世界観であることから「はじめに脚本を読んだ時は正直ストーリーを理解することができませんでした」と作品に入り込めなかったという早見。それでも何度も読み込むうちに惹かれていき、今度は「とてもピュアな純愛。こんな愛の形が本当にあるのか。私に演じることができるのか」という不安との戦いがはじまる。すでに撮影はスタートし、早見は「このすてきなストーリーを皆さんに届けられるように頑張って撮影をしているところです」と報告しながら、「映画を観た方がキュンと切ない思いを抱く、そんな作品になるのではないかと思います」と期待を寄せている。
そんな早見は、村上を「(自由気ままに楽しげに演じる姿から)元気をもらうことができ、撮影中とても助けられています」と信頼。村上は「自分では今作がある意味デビューだと思ってます」と並々ならぬ覚悟で挑み、「初めて受ける種類の演出、あり得ないことを表現するのに苦労しつつ、瞬間瞬間に学ぶ毎日です」と充実した日々をうかがわせる。早見と初めて会った時のことを「面白いほど似た匂いを感じました」と振り返り、「双子のような2人が本番の声と同時に純愛に走る姿は自分たちでも面白く、楽しいです」と語っていた。
そのほか、西川喜一、渡辺佑太朗、大沢ひかる、池端レイナ、ちはる、二階堂智、山崎樹範、ミッキー・カーチスらが出演。堀江監督は「エンディングは『忘れないと誓ったぼくがいた』というタイトルに隠された驚きの展開にご期待ください」と呼びかけている。