いざ実食 お味は?
まずは「エビとアボカドのマヨサラダボウル」から食べてみる。エビとアボカドは、フリッターのように衣をつけて揚げられている。揚げ物にマヨネーズソースというと、こってりとした組み合わせに見えるが、トッピングのトマトとレタスでさっぱりといただける。
続いてサイドディッシュへ。「レモンチーズポテトサラダ」は、レモンの爽やかな風味とチーズのコクで、普通のポテトサラダとは一味違った味わいになっている。「タコとブロッコリーのバジルガーリックマリネ」は、タコのコリコリした歯ごたえもよく、にんにくの香りが食欲をそそる。
「野菜ばっかりのメニューなんてお腹いっぱいにならないんじゃないの?」と思った方もいるだろう。だが、「野菜ソムリエ協会認定レストラン」をあなどることなかれ。様々な味わい・歯ごたえの野菜と肉や魚介がうまく組み合わされ、ボリュームも十分。かなりの満足感が得られるメニューとなっているのだ。
リニューアル後はどう変わった?
野菜たっぷり、おなかも満足だった日本マイクロソフトの食堂メニュー。今回のリニューアルによる変更点は3つあるという。
1つ目は、ここまでご紹介したとおり、野菜がたくさん取れるメニューの追加だ。イートインメニューだけでなく、ランチボックス「Vege Box」など、社員の勤務形態にあったメニューが用意されている。「Vege Box」は、管理栄養士の監修をうけて1日に必要な野菜(350g)の3分の2が取れる内容となっているそうだ。
2つ目は、「One Microsoft Cafe」で提供される野菜や果物を格安で販売する、野菜持ち帰りシステム「Vege to Go」の導入。仕事帰りに野菜を買って帰り、家庭でも手軽においしい野菜を食べることができる。この日は、屋内の水耕栽培で育てられた「みらい畑」産のハーブや三浦半島産のコリンキーカボチャなど珍しい野菜が並んでいた。
3つ目は、WindowsタブレットとMicrosoft Azure発注システムの導入だ。同システムで混雑緩和や食材ロスを削減し、運用の効率化を目指すという。日本マイクロソフト 管理本部 長坂将光氏は、社員食堂へのデバイスとクラウドの導入について、「IT化を推奨した運営で、IT企業らしい社員食堂として進化し続けたい」と語ってくれた。
野菜不足解消のモデルケースに
野菜を摂ることの大切さは多くの人が認識しているが、それを実行するのはなかなか難しい。日本マイクロソフトは、社員食堂を使って野菜不足に陥りがちな社員の健康をサポートしようとしている。
シニア野菜ソムリエ KAORUさんはこの取り組みについて、「『One Microsoft Cafe』では、旬の野菜を五感で味わい、食を楽しむことができます。また、社員食堂という場で取り組みを実施することで、体と心の健康を社員同士で『共有』することが可能になります。日本マイクロソフトの取り組みが、野菜不足を解消するモデルケースとして広がっていってほしいです」と語る。
おいしいだけでなく健康への意識を社員同士で共有できる「One Microsoft Cafe」。それだけでもすごいのに、デバイスとクラウドで情報をオンタイムで管理し、社員のニーズが高いメニューを提供しているのだ。今回のリニューアルは、まさしく「最新の社員食堂のモデル」となるハイテクと美味しさがつまったものだった。