JR北海道は7月6日に発生した、走行中の特急「スーパー北斗」から白煙が発生したトラブルについて、概要を発表している。

特急「スーパー北斗」に使用されるキハ281系

トラブル発生は7月6日21時45分頃。室蘭本線静狩~長万部間を走行中の特急「スーパー北斗18号」(キハ281系7両編成)の1号車から白煙が発生していることに乗客が気付き、車内の非常通報装置(SOSボタン)を押した。列車を緊急停止させて車内を点検したところ、1号車後部デッキの機器室付近から白煙が発生しているのを確認。エンジンを停止すると煙は収まったという。火災には至らなかった。乗客は代行列車に乗り換え、7日深夜2時32分に函館駅に到着した。

その後の函館運輸所での調査により、機器室床下にある配線の被覆の一部が焦げていることが明らかに。原因は調査中。当該車両では5月22日に配線状態の検査を行い、異常がないことを確認していたという。

今回のトラブルを受けてJR北海道は、同構造である9両で配線状態の検査を実施するとともに、「スーパー北斗」の全編成で電気配線と車体との電気的な接触の有無について検査を実施。異常がないことを確認し、7日から通常の運行を行っている。また、原因が判明するまでは、通常90日ごとに行っている配線の検査を45日ごとに短縮して実施するとしている。