総合マーケティング支援を行うネオマーケティングはこのほど、「夏のスイーツに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は6日~9日、20歳~39歳の男女を対象として実施。400名の回答を得た。

「消費税増税後の消費意識」(上)、「増税後の節約行動」(下)ともに徹底した節約志向は少数派

増税後の消費意識、"高価格・高価値消費"の傾向が明らかに

4月1日の消費税増税からおよそ2カ月が経過したことをうけ、「増税直後から比べて、 いま"消費"に対する意識に変化はあるか」を聞いたところ、「以前と変わらず、あまり値段や価値にとらわれず消費する意識が続いている」が27.8%、「自分に合うと価値を感じれば、高くても買う消費意識を持つようになった」が25.5%で上位となり、「節約意識が高まった」(17.3%)「値段を比較し、必ず安い方を買う消費意識に変わった」(17.0%)など、増税後に節約志向に傾いた人の割合を上回った。

また、増税後の実際の「節約」に関する行動は、「節約意識はあるが、自分にとって価値があると思えるものは買う」が54.8%と過半数を占め、「あらゆるものにかかるお金を節約している」は23.5%にとどまった。

デザートやスイーツは「週1回以上食べる」が過半数

「デザートやスイーツを食べる頻度」は「週に1~2回」が最多

「普段、デザートやスイーツを買ったり食べたりする頻度」を聞いたところ、「週1回以上」という人が全体の52.5%と半数以上を占めた。中でも女性は、週に1回以上食べる人が56.0%と、男性に比べてやや頻度が高かった。増税後、デザートやスイーツなどの生活に必須ではない食品に関する消費は落ち込むのではないかと予想されていたが、増税後もデザート・スイーツに対する消費意識の大きな落ち込みは見られないようだった。

デザートやスイーツは「自分へのごほうび」

「食べる理由」は、いわゆる"ごほうびスイーツ"が1位

デザート・スイーツを食べる機会がある人に、「食べる理由」を聞いたところ、「自分へのちょっとした"ごほうび"として」が44.0%で最多となった。次いで「ストレス解消のため」(38.0%)、「リフレッシュのため」(32.0%)が続いた。

「スイーツを選ぶ基準」は「高くても価値あるもの」「金に糸目はつけない」

また、「何かを頑張った自分への"ごほうび"としてデザートやスイーツを買うとき、 購入する商品を選ぶ基準」については、「価格が高くても質と内容に納得がいくものを選ぶ」が46.6%で最多となり、回答者の約2人に1人がスイーツでも"高価格・高価値"の志向を持っていることがわかった。

次いで「一番食べたいと思うものを、価格に糸目をつけずに選ぶ」が26.6%となり、両者を併せると73.2%もの人が、スイーツに価値を感じればお金を払うという結果となった。さらに、「高級デザートを食べたいかどうか」についても、「頻繁に食べたい」(12.8%)、「たまには食べたい」(50.3%)という人が多かった。

この夏に食べたい「ごほうびスイーツ」、女性は「高級カキ氷」に注目

「夏に、冷たいデザートやスイーツを買ったり食べたりする頻度」については、「週に1回」以上が全体の58%、女性では62.0%となり、通常の季節にデザートやスイーツを食べる頻度と比べて、やや高い数値となった。

男性には「高級アイスクリーム」、女性には「高級かき氷」が人気

夏に、冷たいデザートやスイーツを食べることがある人に対して、「夏の季節に食べたい"ごほうびスイーツ"」を聞いたところ、女性は「フルーツたっぷりでふわふわ食感が楽しめる"カキ氷"」(28.4%)といういわゆる「高級カキ氷」を支持した人が最も多い結果となった。一方男性は、「牛乳など素材にこだわったアイスクリーム」(39.1%)が最も多く選ばれた。

「暑い夏に食べるごほうびスイーツに求めるもの」を聞いたところ、1位は「ひんやり感・涼感」(45.2%)、2位は「見た目の豪華さ」(29.5%)、3位は「フルーツ感・ジューシーさ」(27.8%)となった。女性は、男性と比べて「見た目の豪華さ」と「スイーツっぽさを感じる甘さ」を重視していた。