公開初日を迎えたCGアニメーション映画『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』の初日舞台あいさつが21日、東京・新宿バルト9にて開催された。

前列左より野島健児、石川界人、佐々木彩夏、赤羽根健治、岡本信彦、後列左よりさとうけいいち監督、宮本充、平田広明、井上剛、真殿光昭、山寺宏一、森川智之、浅野真澄、川田紳司、浪川大輔、桐本琢也

本作は、1985年から1990年にかけて漫画誌『週刊少年ジャンプ』(集英社刊)にて連載された車田正美氏原作の『聖闘士星矢』をCGアニメーション化した作品。原作・TVアニメともに非常に人気の高い、青銅聖闘士(ブロンズセイント)と黄金聖闘士(ゴールドセイント)の激闘が繰り広げられる「聖域十二宮編」が描かれ、「車田正美・熱血画道40周年記念映画」として車田氏自らがタイトルを命名している。監督は『TIGER&BUNNY』シリーズなどで知られるさとうけいいち氏、脚本は鈴木智尋氏が担当。一新されたキャラクターや聖衣(クロス)のデザインも話題となっている。

舞台あいさつには、女神アテナ(城戸沙織)役として声優に挑戦したアイドルグループ・ももいろクローバーZの佐々木彩夏と、主要キャストからから石川界人、赤羽根健治、岡本信彦、野島健児、宮本充、平田広明、井上剛、真殿光昭、浅野真澄、川田紳司、浪川大輔、桐本琢也、森川智之、山寺宏一、そしてさとうけいいち監督が登壇。主人公星矢たち青銅聖闘士と黄金聖闘士を演じるキャスト陣が、これまでにない規模で一堂に会した。

アテナ役の佐々木「ももクロのセンターは赤の子で、真ん中に立ち慣れないのでドキドキしています! アテナはたくさんの聖闘士に守られていて、それだけの魅力が沙織ちゃんにあるんだなと思います。守られているのですごく頼もしかった。いつも(聖闘士たちが)いたらいいのになって」と、青銅聖闘士の心強さを吐露。双子座・サガ役の山寺が「今日は元おはガールのあーりんと共演できてうれしいね」と再会を喜ぶと、一緒に「おっはー!」のポーズを決めていた。

アテナ城戸沙織役のももいろクローバーZ・佐々木彩夏

ペガサス星矢役の石川界人

ドラゴン紫龍役の赤羽根健治

アンドロメダ瞬役の岡本信彦

フェニックス一輝役の野島健児

蟹座デスマスク役の平田広明

牡羊座ムウ役の宮本充

獅子座アイオリア役の井上剛

乙女座シャカ役の真殿光昭

蠍座ミロ役の浅野真澄

山羊座シュラ役の川田紳司

水瓶座カミュ役の浪川大輔

魚座アフロディーテ役の桐本琢也

射手座アイオロス役の森川智之

双子座サガ役の山寺宏一

さとうけいいち監督

主人公・ペガサス星矢役の石川は、「最後まで全力で小宇宙(コスモ)を燃やして楽しんでもらいたいと思います」とあいさつするも、大先輩たちとの登壇に緊張しており、楽屋でずっと「ポジティブ…ポジティブ…」と自分に言い聞かせていたことを野島に暴露されてしまって苦笑い。星矢とサガの戦いについては「山寺さんにとても優しくしていただいたのでどう闘うか迷いましたが、やはり倒さないといけない相手なので、一生懸命やりました」と語ると、山寺は「石川君は全身全霊を込めすぎて死んじゃうんじゃないかと心配になりました。OKが出てもまだやりたいって根性を見せてくれたんだけど、お互い叫ぶシーンだからちょっとしばらく喉の調子が悪くなっちゃって」という思わぬリターンに、大恐縮の石川だった。

ドラゴン紫龍役の赤羽根は、平田演じる蟹座・デスマスクとの戦いについて「僕の知る限りあんなにゲスい平田さんの演技は初めて見ました。大好きです」と語ると、平田が「ありがとうございます。今年はゲス一本で行きたいと思いますので。クールな紫龍相手だからゲスりがいがありました」と返し、会場は大爆笑。アンドロメダ瞬役の岡本は、獅子座・アイオリア役の井上に「アイオリアが瞬の強さに驚くシーンがありましたよね」と振ると、井上が「言った……気がします……言った!」とうろ覚えの様子。さらに井上が「岡本さんが収録でアンドロメダの鎖を巻いてきたのでノイズが乗って大変でしたよね」という作り話も飛び出し、絶好調の様子だった。

野島が演じるフェニックス一輝と対峙した山羊座・シュラ役の川田は「一輝役の野島くんとはプライベートでも仲がいいので、対決を楽しみにしていました」と語ると、野島も「あまりにも仲がいいので戦いも優しく殴る……なんてことはなく、鳳翼の天翔(必殺技・鳳翼天翔)的なことをやったりしてました」と返した後は、お互いのキャラをベタ褒めしていた。

黄金聖闘士勢のあいさつでは、気心がしれた同士でのゆるいムードの掛け合いが続いたが、最後は森川が劇場版の予告台詞になぞらえて「ここに集いし少年少女たちよ、君たちに映画を託す!」、山寺が「この映像に負けないようにと、声を入れる時は震えました。絶体絶命の崖っぷちでもこの力で頑張り、最後は力を結集して立ち向かう、まさに(サッカーの)日本代表に届けたい作品だと思います!」と、熱い締めくくり。さとう監督は、「どうです、みんな濃いでしょ。こんな濃い方々を束ねるのは大変ですが、すてきな演技のおかげでもっと映像にパワーを注げたように思います」と手応えを感じているようだった。

最後は石川が「この作品はこれだけたくさんの人が関わって、今日登壇していない人も含めた全員が魂を込めて、全力を超える全力で作った作品になっています。ぜひ皆さんの小宇宙を燃やして楽しんでいただきたいと思います。『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』をよろしくお願いします」とアピールし、舞台あいさつを締めくくった。

『聖闘士星矢 LEGEND of SANCTUARY』は6月21日より公開中。