映画『DOCUMENTARY of AKB48』シリーズの過去3作イッキミ上映会が20日、都内で行われ、コラムニストの中森明夫、映画監督の松江哲明が出席した。

左から、映画監督の松江哲明、コラムニストの中森明夫

同イベントは、7月4日に全国公開される映画『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』の公開を記念して開催。シリーズ第4弾となる本作では、2度の選抜総選挙や大組閣、握手会傷害事件、主力メンバーだった大島優子の卒業まで、約1年半の軌跡が描かれる。

同シリーズの第2弾から監督を務める高橋栄樹について、中森は「高橋監督は才能あるよね。昔だったらアイドルのバックステージなんか見せないから、ある意味ショッキングな作品」と称し、目下編集中の最新作を「総選挙があって事件があって、高橋監督がどう撮ったのか楽しみ。『AKB48って何なの?』って言うような人が見るのがいいと思う」とアピール。一方、『フラッシュバックメモリーズ3D』などドキュメンタリー映画の監督として知られる松江は、最新作の公開を毎回楽しみにしているそうで、「撮ってる人も撮られてる人も分かってないドキュメンタリーは日本ではタブーなんですが、このシリーズは意図して撮っていない。今回は高橋監督が撮影してるから、どういうスタイルになるのか」と期待を寄せた。

メンバーのリアルな素の表情をとらえた本作だが、中森が「『運営がよく許したな』って言われてるように、芸能だから綺麗なところを見せたいとかじゃないんですよ」と語ると、松江も「『情熱大陸』的なキラキラしたものを撮るのが日本のドキュメンタリー。この作品はドキュメンタリーじゃ踏み込めない領域。AKB48だからこそ撮ることができた革命的で斬新な作品」と手放しで大絶賛。また、「アイドルってプロレスとか格闘技に近い」と言う中森は、「そういう虚実入り混じった被写体はドキュメンタリーに合うんですよね」と同調した松江に、「アイドルとかは撮らないの? 松江さんが撮ったドキュメンタリーも見たい」と興味津々。だが、「『童貞。をプロデュース』を作るくらいコンプレックスがあるから、キラキラしてる人を見ると怖い」と苦笑いする松江に、中森は「指原とか良いんじゃないの?」と食い下がって笑いを誘っていた。