ダイハツ工業は19日、東京・恵比寿ガーデンプレイスにて、新型軽オープンスポーツカー「コペン」および「ラブ・ローカル by コペン」活動発表会を開催した。

「コペン Xモデル」(写真左)と「コペン ローブ」(同右)

恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場で披露されたのは、スポーツカーとしての躍動感や流麗さを表現した「コペン ローブ」と、新ジャンル感・アクティブ感を表現したという「コペン X(クロス)モデル」。新骨格構造「D-Frame」と、13個の樹脂パーツで購入後もデザイン変更が可能な内外装着脱構造「DRESS-FORMATION」が採用され、「感動の走行性能」をともなう「自分らしさを表現できるクルマ」に仕上がった。

ダイハツ工業代表取締役社長、三井正則氏は、同車を通じて、「クルマ本来の走る楽しさを体感し、自分らしさを存分に表現していただきたい」とコメント。今後の展開について、「本日は2タイプのデザインを発表しますが、さらにヘッドランプなども着せ替え可能とすることで、ここまで印象が変わるのか! というような商品も提案します。生産工場では、お客様に安心・信頼・親しみを与えられる工場をめざし、端正込めて作り上げる様子を見学できるようにしました」とも語った。

続いて登壇したダイハツ工業技術本部製品企画部チーフエンジニア、藤下修氏は、「開発にあたり、初代コペンのコンセプトやデザインを継続するか、または次世代デザイナー・エンジニアによる変革か、議論を重ねました。国内のスポーツカー市場は底打ち状態、初代コペンを投入した頃と比べて若者のクルマ購入意向も半減する中、多くの議論の末にたどり着いた答えは、『変える』をキーワードにした新たな取組みへの挑戦でした」と説明。4年半を経て導き出されたのが、「骨格+樹脂外板構造」だったという。

「DRESS-FORMATION」外板が着脱可能に

「コペン Xモデル」は秋の発売予定

今回、フルモデルチェンジした「コペン」のスペルは「COPEN」。頭文字「C」と矢じり形状をモチーフにしたブランドデザイン「コペン・アロー」も公開された。「ちなみに、箱根でのテストドライブなどのイベントで使用されたカモフラージュも、このコペン・アローで表現していました」と藤下氏。

商品概要の説明では、「コペン ローブ」「コペン Xモデル」の他に、丸目のヘッドランプが先代モデルをほうふつとさせる「第3のデザイン」の存在も明かされ、「2015年、年央の発売を予定しています。ドアデザインは『コペン ローブ』と同じで、ドア以外の外観やランプを交換することにより、フェイス・チェンジも含めたドレス・フォーメーションが可能になります」(藤下氏)とのことだった。

新型「コペン」発売に合わせた営業活動として、地域に密着した「ラブ・ローカル by コペン」も展開する。全国の販売会社の店舗に、コペン認定ショップ「コペンサイト」を設置し、常駐のコペン認定スタッフ「コペンスタイリスト」がコペンの楽しみ方を提案。地域ごとに新型「コペン」を満喫できるイベントも開催する。鎌倉にメーカー直営拠点「ローカルベース」も開設予定で、利用者と直接コミュニケーションを図りつつ、要望などを商品開発へフィードバックさせるという。

6月19日に発売される「コペン ローブ」(駆動方式は2WD)の価格は、CVT車が179万8,200円(税込)、MT車は181万9,800円(税込)。北海道地区の2WD車は1万800円高(税込、価格にリサイクル料金含まず)となる。「コペン Xモデル」は今年秋の発売予定だ。