退職するための話し合いが終わり、あとは退職願を出して手続きの段階に移るだけ…という時に、少しでも早く進めたくて会社のプリンターで、退職願を出力したりしていませんか?会社のプリンターで退職願を出力するのは避けたほうがいい理由を、ご紹介します。

■プリンターや封筒は会社の備品

自宅で退職願を作る余裕がない、自宅にプリンターがない等の理由で、会社で退職願を作ってそれをそのまま提出する人もいるようですが、円満退社をしたいなら、この行動はNG。人事・総務担当の人に話を聞くと、「退職願は私的なものであり、会社の備品を使うなんてとんでもない!」という意見が多いようです。

「退職は私的なものなのか?」「自宅のプリンターか会社のプリンターか紙を見ただけで判断できるのか?」といった反論もありますが、もしばれた場合に相手の心証が悪くなることを考えると、なるべく自宅やコンビニエンスストアから出力した方が良いでしょう。また、封筒は一発で会社のものとわかりますので、市販のものを使いましょう。

■退職願を会社のプリンターで出力すると…

また複数の人が使用できる会社のプリンターで退職願を出力してしまうと、自分が退職することを上司が職場の人に報告する前に、誰かがそれを知ってしまう可能性があります

自分が退職すること位、大したことではないと考えがちですが、1人の社員が退職すると職場の士気が下がることもあります。それを知った同僚があちこちに吹聴し、自分が報告するより前に取引先へ知られる等、何らかの影響が起こらないとも限りません。

■ただし退職願には、会社独自の書式がある場合も

ただし退職願を提出する場合は、会社の書式を使って提出するようにと言われている場合もあります。その場合は、会社から書式の入ったデータを持ち出せないケースも多いため、会社で書式だけ印刷し、自宅に帰ってから必要事項を記入するとよいでしょう。

また会社によっては、退職願の印刷は権限がある人しかできない…という決まり事が設けられている会社もあるようです。退職時は会社に所定の退職願の書式があるかや、会社で印刷してもいいか等も、あわせて聞いておくと安心です。

退職願は書類の1種にすぎませんが、それにからむ人間模様は複雑。すぐ出したい気持ちはなるべく抑えて、家に帰ってからゆっくり書くか、会社が定める方法にのっとって、安全に記入し提出するようにしましょう。

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