山形県鶴岡市の鶴岡天満宮で、学問の神様といわれる菅原道真公のお祭り「鶴岡天神祭(化けものまつり)」が開催される。開催日は5月25日。

無言で飲み物をふるまう

道真公との別れを惜しんだのが由来

同祭りは老若男女の別なく、派手な花模様の長襦袢(じゅばん)に角帯を締め手ぬぐいと編み笠で顔を隠した姿になり、手にとっくりと杯を持って参加者に無言で酒を振る舞うもの。菅原道真公が九州太宰府に配流された際、道真公を慕う人々が姿や顔を隠し、ひそかに酒を酌み交わして別れを惜しんだのが始まりとされ、「化けものまつり」とも言われている。

当日14時からは、市内目抜き通り一帯で菅原道真公行列や子どもみこし、鶴岡天満宮神輿、手踊り行列などを見ることができる「天神祭パレード」を開催。さらに、大絵馬パレードや踊りフェスティバルなど、総勢2,500人が市内を練り歩く。

鶴岡天満宮では家内安全、身体堅固を祈願する「天狗舞」や「獅子舞」を奉納。市内各所に設けられた会場では、鶴岡名産の地酒や庄内米でつくった純米吟醸酒を楽しめる「銘酒コーナー」も展開する。

そのほか、鶴岡公園疎林広場でステージイベントや様々なブースが出店する「おまつり広場」を実施。また鶴岡公園、公園通りに飲食店やおもちゃ屋、金魚屋、植木屋などが軒を連ねるほか、JR鶴岡駅前のマリカ広場で12時から、中高生による「吹奏楽ジョイフルコンサート」も開催されるとのこと。