大山ケーブルカーを運営する小田急グループの大山観光電鉄はこのほど、開業以来初の車両新造をはじめとする大規模設備更新に着手すると発表した。新型車両2両の運行開始は2015年10月になる見込み。
新造車両の外装・内装デザインは、小田急ロマンスカーVSE(50000形)、MSE(60000形)、箱根登山鉄道3000形などを手がけた岡部憲明氏(岡部憲明アーキテクチャーネットワーク代表)が担当。眺望をより楽しむことができ、居住性にも優れたケーブルカーをめざす。
また、1,560mにわたるレール全線、枕木900丁、分岐器2カ所の交換、橋脚・橋桁の補強、電気設備などの改修工事も行い、安全性と快適性も向上させる。総工事費は約16億円。5月19日に着工し、2015年9月の完成をめざす。工事にともない、ケーブルカーは2015年5月から9月まで運休となる。