政府および日本銀行は12日、識別性を向上させた新しい5千円札を発行した。

従来の5千円札は、透明層(光沢性のある透明シール)が1万円札と同じ形状で、目の不自由な人には識別が難しかった。改良した5千円札では、紙幣の左下に貼付しているホログラムの透明層を現行の約1.7倍に拡大するとともに、形状を楕円から四角形に変更。

ホログラムの透明層(光沢性のある透明シール)を拡大するとともに形状を変更(出典:財務省Webサイト)

また、記号と番号の印刷色を黒色から褐色に変えて見やすくした。2014年度の発行枚数は3億8,000万枚を予定している。

記号及び番号の印刷色の変更(出典:財務省Webサイト)

しばらくは2種類の5千円札が流通することになるが、改良前の5千円札もこれまで通り使用できる。また、国立印刷局が提供しているiPhone用お札識別アプリ「言う吉くん」も引き続き利用可能とのこと。