「ただしイケメンに限る」でもない女子の本音

世の中の人々の多くは、美男美女が好きです。ネットを見ていると、女性がキュンとする男性のしぐさを紹介した後に、「※ただしイケメンに限る」と言うフレーズをよく目にします。でも、実際は「世の中の女性の多くはイケメン以外には興味がない」というわけではありません。今回は、そんな「ただしイケメンに限る」でもない女子の本音をご紹介します。

付き合ったとき不安。

誰が見ても「イケメン」と言われる人と付き合うと、嫌でも女性からの視線を感じます。実際にイケメンと付き合ったことのある女性に話を聞くと、「二股されていた」なんて話をよく聞きます。もちろんイケメンでも、彼女一筋な人もいます。しかし、特に恋を楽しんでいる10代～20代前半の場合、複数名の女性と同時進行なんていう傾向は強いです。

そのため、女性としては一緒にいない時間が不安になり、恋愛に疲れてしまいます。好きなのに、不安や疑いばかり持ってしまい、結果的に振られてしまう……なんてこともあります。

目の保養

「イケメンは見てこそ意味がある! 」

「イケメンが好き」と言う人でも、「付き合う人となれば別」という人は結構います。例えば、イケメンとすれ違うと「今日って良い日だな」なんて思ったりしますが、「その人と付き合いたい! 」とは思わないわけです。見かけただけで満足してしまいます。

特に既婚女性や、彼との付き合いが長い女性に多いと思いますが、結婚生活が長くなってきたり恋愛安定期になると、キュン! とした感情がかなり減ってしまいます。ですから、イケメンを見てキュン! とした恋心を思い出して楽しむわけです。浮気をするわけではなく、本命と心の恋を分けていると言った感じでしょうか。

経験上……

社会人になり、いろんな経験をすると、「人は顔だけじゃない」とわかってくるため、イケメンであれば誰でも良いとは思わなくなります。例えば、街ですれ違っても見向きもしないような男性でも、一緒に仕事をすると彼の本当の魅力に気づいて「仕事している姿がカッコいい! 」と感じる女性は多いです。

経験値が上がった女性からすると、「イケメンって良いよね～。でも、付き合うとなると違うよね」と割り切るようになるのです。

不釣り合いに感じる

「自分を客観的に見ても、決してかわいいとは思わない。だから、イケメンは自分を好きになってくれる気がしない。ってか、私もそもそも眼中にない」

そう言っていた知り合いがいます。イケメンにキャーキャー言っても見向きもされないのであれば、自分に合った男性とじっくり愛し合いたいと思うため、イケメンに興味を持たない女性も少なくないのかもしれません。

とは言っても、女性は好きになった人が徐々にイケメンに見えてくるという不思議なフィルターを持っていると思います。世の中のほとんどの人が「イケメンか? 」と首をかしげる男性も、ほれ込んだ女性にすると世界中の誰よりもイケメンに見えます。

私自身も今の夫と付き合っていた当時、ほれにほれ込んでいたので「ジョニー・デップに似てる」と本気で思ったことがあります(もちろん、実際はどの角度から見ても似ておりません)。それは嘘ではなく、当時の私には本気でそう見えていたんです。

周りが騒ぐイケメンも良いかもしれませんが、自分にとって世界で一番のイケメンと思えるほどの恋ができるほうが、幸せなのかもしれませんね。

※画像は本文と関係ありません

著者プロフィール

片瀬萩乃
恋愛作家
常に相談者の立場に立った前向きなコメントに「恋愛の楽しさを思い出した! 」「自分の気持ちに自信が持てた! 」と多くの女性からアツい支持を得ている。著書に、シリーズ合計20万部突破した『モテ本! 』『モテ本! ハイパー』『モテ本ビジュアル強化BOOK』(以上、大和書房)、『終わらない恋をするための恋愛のルール』『喜ばせハンドブック』(以上、中経出版)、『永遠に彼が夢中になる恋愛のルール』(二見書房)、新刊に『しあわせのはじまりは、ときめきから』(学研)がある。 オフィシャルサイト「恋結‐コイムスビ‐」、オフィシャルブログ「today+」も展開中。