「恋愛……なんだっけ、それ」状態になっていませんか

「ハァ~、最近、恋愛ご無沙汰。ってか、恋愛って何だっけ? 」。そんな状態になっている人はいませんか。そんなことを思いながら鏡を見て、「肌もカサカサだし、最近ちょっと太ってきた!? これじゃあ恋愛どころじゃないよな」とまたため息をつく。そんな経験はないでしょうか。

恋をすると魅力が増す!?

実は恋をすると、脳からドーパミンが大量に放出されます。このドーパミン、興奮作用があるだけでなく、やる気や集中力、記憶力まで高めてくれる作用があるのです。ドーパミンと同じく、恋をすると恋愛ホルモンとも言われるPEA(フェニルエチルアミン)も増加するのですが、このPEAは人間の五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を敏感にしたり、食欲を抑制したりする作用もあり、肌につややかにしたり、目に潤いと力を与える効果があると言われています。

恋人ができて、それまでダラダラと仕事をしていたのに、急にテキパキこなすようになったという人は周囲にいませんか。それは、早く恋人に会いたいからだけではなく、ドーパミンやPEAの作用も関係していそうですね。

キスでストレスが軽減される!?

最近の研究で、キスをするとストレスホルモンと言われているコルチゾールの分泌が減少することが分かっています。

コルチゾールは必須ホルモンではありますが、ストレスによって過剰に分泌されると、水分の排泄排出システムが妨害されます。そうすると、体が水分を抱え込むようになり、むくみの原因となります。また、コルチゾールの増加が脂肪燃焼を助ける成長ホルモンの生成を阻害するなどして体内に脂肪を蓄積させます。その結果、筋肉を構成するタンパク質も減り始めて筋肉が痩せ、基礎代謝も減ります。キスによってこの厄介なコルチゾールの分泌が減少する可能性があるなんて! 恋愛って素敵!! となりませんか!?「恋する女子は魅力的」なんていいますが、実はこんな理由があってのことだったのかもしれません。

つまり、恋愛ご無沙汰の人は、ドーパミンやPEAの分泌を増やすことで、恋を思い出すことができるのです。

ドーパミンを増やすにはジョギング等の運動をしたり、大好きな音楽を聴いたりするのも効果的。中でもモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」を聴くとドーパミンの分泌が一割も増したという実験結果も出ているようです。

他にも、ドーパミンや恋愛ホルモンPEAを増やす食品として必須アミノ酸の1つであるフェニルアラニンを多く含む大豆製品や肉類、魚類、乳製品をバランスよく摂るのもいいでしょう。ただし、ドーパミンの過剰分泌は逆に食欲を増進させるので、運動も音楽鑑賞も「適度」を心掛けてくださいね。

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