GMOペイメントゲートウェイ(以下GMO-PG)は22日、実店舗(リアル)・電子商取引(ネット)を問わず、スマートフォン(以下スマホ)のアプリ(iOS対応)を利用するだけで簡単に料金の支払いができる新しいスマホ決済サービス「GMO Pallet」の提供を開始した。
まずは、東京都渋谷区の道玄坂周辺エリアで同サービスによる決済可能な店舗を開拓し、順次エリアを拡大していくという。
また、同日よりGMO-PGを含むネット系ベンチャー企業やスタートアップ企業などが多数存在する道玄坂周辺エリアを"スマートに決済できる地域"として世界に発信するべく、同エリアにあるお店の店長・賛同者・応援団100人に参加してもらう「店長100人委員会」を立ち上げた。「店長100人委員会」は、「GMO Pallet」の改良や普及活動への参加を通じ、顧客(=消費者)への未来決済環境の創出やスマートな消費体験の提供に取り組むとしている。
「GMO Pallet」は、スマートな消費体験を提供する全く新しいタイプの決済サービスとしてGMO-PGが開発したサービス。他の多くのスマホ決済とは異なり、飲食・アパレルなどリアル店舗などでの支払いが、スマホアプリ上で完結するため、顧客は決済時にクレジットカードを財布から出す必要がないという。店舗側にとっても、決済処理にかかる業務の効率化を実現できるとしている。
料金を支払う顧客は「GMO Pallet」アプリ(無料)をダウンロードし、クレジットカード情報を登録するだけで、店舗での支払いをスマートフォンでの2タッチ(1スワイプ=チェックインと1タイプイン=4ケタ暗証番号)で行うことができるという。また、利用店舗からのクーポンなどを得ることもできるため、お得に食事や買い物を楽しめるという。
店舗側は、「GMO Pallet」への申込み手続き後、店舗専用の「GMO Pallet レジ」アプリ(iOS対応)をモバイル端末(スマートフォン・タブレット)にダウンロードし、GMO-PGが発行するID・PWを登録することで、顧客(消費者)に「GMO Pallet」による決済手段を提供できるようになる。決済処理業務の効率化に加え、来店・販売履歴など顧客情報を容易に管理することが可能なため、リピート客率・利用単価の向上の施策へ有効活用することができるという。
また、支払う顧客へ金額確認と暗証番号入力をしてもらうスマートフォンは、顧客が所有するスマートフォンだけでなく、店舗側のモバイル端末でも利用可能。例えばレストランなどのテーブル会計では顧客のスマートフォンを利用(図1)、カフェスタンドなどオーダー時に支払いをする場合は店舗側端末を利用(図2)など、利用シーンに応じてスマートな決済手段を提供することが可能だという。なお、「GMO Pallet」利用料金は3.24%の決済手数料のみ。
GMO-PGでは、「GMO Pallet」の本格サービス開始を今秋に予定していて、同日より東京都渋谷区道玄坂周辺地域を中心に、導入希望店舗の先行受付を開始した。
また、今後「GMO Pallet」の仕組みをプラットフォームとして、店舗のニーズに応じてOEM型や加盟契約型(独自アプリ対応)での決済サービスも提供するほか、ネットショップでの決済手段の一つとしての「GMO Pallet」の提供もしていくとしている。