女優の新垣結衣が、映画『TWILIGHT ささらさや』(2014年秋公開)で俳優・大泉洋と初共演し、初めて母親役を演じることが21日、明らかになった。

映画『TWILIGHT ささらさや』で夫婦役を演じる新垣結衣(左)と大泉洋

本作は、作家・加納朋子の小説『ささら さや』を原作に、『神様のカルテ』(2011年)などで知られる深川栄洋監督がメガホンをとる。新垣が演じるのは、突然の事故で夫・ユウタロウ(大泉洋)を失った妻・サヤ。生まれたばかりの息子と懸命に生きていこうとするサヤを、ユウタロウはさまざまな人の体を借りて支えようとする。『恋空』(2007年)や『ハナミズキ』(2010年)など、数々の作品で正統派ヒロインを演じてきた新垣。本作で、子育てに奮闘しながら、強い母親へと成長していく過程を演じる。

新垣は、「新たな挑戦にドキドキしていますが、サヤと共に成長できる機会をいただけた事をうれしく思います」と感謝しながら、「大泉さんは、伝えたいことをとてもよくくみ取ってくださる方でとても頼りにさせていただいています。合間もお芝居のアイデアも面白くて楽しく撮影しています」と初共演の大泉とも息ピッタリの様子。「壮大壮絶ではありませんが、愛情あふれたとてもかわいらしいストーリーで見終わった後になんだか心があたたかくなるすてきな映画になるように精いっぱい頑張りたいと思います」と意気込みのコメントを寄せた。

一方の大泉は、「あの新垣結衣さんの夫役という、男性なら誰もがうらやむ大役をいただき、この上ない喜びを感じております」と感激し、新垣を「とても落ち着いている大人な女性という印象です。そして、こちらが困るくらいに真っすぐなまなざしを向けてくれる美しい方です」と絶賛。「無理に泣かせようという演出は全くありませんが、気がつけば涙が出ているような映画だと思います」と語り、「最高の作品にするべく、全力が頑張っていきます」と意欲を燃やしている。

「小説『ささらさや』と出会い、プロデューサーと映画にしようとはじめたのは5年前の秋」と振り返る深川監督。「大胆な変化を良しとしてくださった加納先生の思いを背負い、企画に集まってくれた仲間と私たちらしい映画にしたいと思います」と気合十分の様子で、「新垣さん、大泉さん、その他の出演者に、これまでと違う光をあてて作られる『TWILIGHT ささらさや』にどうぞご期待ください」と呼びかけた。

本作は、今年秋の全国公開を予定。新垣、大泉のほか、中村蒼、福島リラ、つるの剛士、波乃久里子、藤田弓子、小松政夫、石橋凌、富司純子といった俳優陣が脇を固める。

(C)2014「TWILIGHT ささらさや」製作委員会