バイクライフの楽しさやバイク市場の動向を広く社会に発信することを目的に活動を行う「バイク王 バイクライフ研究所」はこのほど、全国400名の女性ライダーを対象に行った「バイクの利用状況」について調査結果を発表した。
同調査は、近年、女性の二輪免許保有者数が増加傾向にあることを受け、2月28日~3月3日に実施。全国の51cc以上のバイクを所有している18歳以上の女性400名(20代以下57名、30代159名、40代142名、50代以上42名)を対象に、ネオマーケティングがインターネットアンケートにて行った。
「バイクに乗り始めたきっかけ」は、もともと「憧れ」を持っていたが4割
まず、バイクに乗り始めたきっかけを聞いたところ、約4割の女性が、もともと「バイクへの憧れ」を持っていたことが判明した。特に大型バイクを所有しているライダーほど、バイクへの憧れが強い傾向がうかがえる。
また、「彼氏(夫)」や「友人・知人」など周囲の影響でバイクに乗り始めたと回答したライダーも25.8%と多く、現役ライダーのバイクとの付き合い方が、今後のライダーが増加していくための重要な部分と言えるかもしれない。
「バイクの利用シーン」は、1位「ツーリング」、2位「買い物」
次に、バイクを利用するシーンについて聞いたところ、1位の「ツーリング」(57.8%)と2位の「買い物」(56.3%)が僅差という結果になった。
年代別に見ると、50代以上の女性は、「買い物」など日常生活の中でバイクを使用していることが多く、20代以下の女性では、「旅行」や「ツーリング」といった、非日常をバイクと共にすることが多いことがうかがえ、年代による用途の違いが見てとれる。
約半数が、「仕事などのストレス発散になる」と感じている
バイクに乗った後に感じる気持ちや体調の変化については、女性ライダーの約半数、49.3%が、「仕事などのストレス発散になる」と感じていると回答した。働く女性が増え、女性の抱えるストレスが増えていると言われていることも、"女性ライダー増加"の一因なのかもしれない。特に若年層ほど、「ストレスの発散になる」と回答した割合が多くなった。
また、バイクに乗ることによる"体調の変化"を実感している女性ライダーの存在が明らかとなった。約1割が「女性としての魅力があがったように感じる」「体の調子がよくなる」と回答し、バイクライフを楽しむことが、心身共に良い影響を与えていることがうかがえる。
「バイクの好きなところ」は、「風を感じられる」が60.3%
さらに、「あなたはバイクのどこが好きですか?」という質問に対しては、「風を感じられるところ」が60.3%で1位、「季節を感じられるところ」が46.8%で2位となった。やはり、バイクに乗ることで得られる独特の感覚に、魅力を感じている女性が多いと言える。
こだわりのアイテムについては、すべての年代で「ヘルメット」が1位に。さらに、20代以下の女性では、17.5%が「プロテクター」にこだわると回答しており、女性ライダーの"安全に対する意識の高まり"がうかがえる。