日産自動車は15日、100%電気トラック「e-NT400テストトラック」の実証運行を富山市と開始したと発表した。

100%電気トラック「e-NT400テストトラック」モニター車

今回の実証運行では、同社が富山市に貸与するe-NT400テストトラックのモニター車を、富山市環境センターの資源ごみ回収車として約2カ月間活用し、その実用性を検証する。同社は、実験で得られたデータをもとに、走行性能や充電の運用などに関する検証を進め、今後の開発に生かしていくとのこと。

e-NT400テストトラックは、小型トラック「アトラス」をベースに「リーフ」のコンポーネント(モーター、バッテリー)を最大限活用した電気自動車(EV)システムを搭載し、将来の量産化を目指している100%電気トラック。排気ガスを一切出さないことから、都心部のエンジン車乗り入れ制限のあるエリアにも入っていけるほか、低騒音であることから、深夜の時間帯でも運行し易く、振動が少なくスムーズな加速と乗り心地を実現しているという。

今回のモニター車は、80kWの電動モーターと高出力・大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、JC08モードでの航続可能距離が約62キロ、30分間で容量の80%まで充電可能な急速充電機能を内蔵している。