ユナイテッド航空は、同社に納入されるボーイング787-9ドリームライナー1号機の組み立て作業が、米国ワシントン州エバレットにあるボーイング社の工場で、現地時間4月8日夜に完了したことを発表した。
新型機は客席数が増え、航続距離も延長
ボーイング787-9型機は燃料効率に優れたB787-8ドリームライナーの姉妹機種にあたる最新型の機種。B787-8型機と比べて機体の胴体が約6メートル長く、同航空の機体では客席数を30席以上増やせるようになった。また、航続距離も最大約556キロメートル延長することも可能となっている。
加えて環境性能も優れており、同サイズの従来機と比較し、1座席当たりの消費燃料および二酸化炭素等の排出量を最大20%削減できるという。
同機は最終製造工程の次段階へと進み、今後数カ月かけて客室装備の最終配置や機体の外塗装などが行われる。座席はビジネスファースト48席、足元の空間が広がったエコノミープラス88席、エコノミー116席の合計252席。第1号機は型式証明取得に向け、ボーイング社が試験飛行に使用する同型機5機のうちの1機となる予定。
同航空はB787-9型機を受領する最初の北米航空会社となっている。同機は、10月よりロサンゼルス国際空港とオーストラリアのメルボルンを週6便体制で結ぶノンストップ便でデビュー。この路線は同社にとってB787-9型機を使用した最初の国際路線となる。