女優の仲間由紀恵が、2012年11月に他界した森光子さんを演じるフジテレビ開局55周年スペシャルドラマ『森光子を生きた女~日本一愛されたお母さんは、日本一寂しい女だった~』が、森さんの誕生日5月9日(21:00~22:52)に放送されることが決定し、森さんが着るはずだった衣装を着て仲間が『放浪記』の名場面を演じたことが15日、明らかになった。
同ドラマは、森さんが"女性としての幸せ"と"女優としての幸せ"の間でもがき苦しんだ若い日に焦点を当てている。ドラマの中で、舞台『放浪記』の有名な「カフェー寿楽」のシーンを再現。森さんが着るはずだった衣装を着て挑んだ仲間は、「とても貴重な衣装で、『放浪記』の有名なシーンをやらせていただくことになりまして、緊張しましたが、森さんのお力をお借りできた気がして、思い切り演じることができました」と話している。
ドラマでは、舞台がはじまる前の「お茶会」や、仲間との「楽しい麻雀」なども再現。仲間は、「麻雀の打つ手が遅いと、堀ごたつの下で森さんから足を蹴られた」という当時の麻雀仲間の談話などを聞いて、森さんのおちゃめな一面を演じている。そして、「お茶会」に関しては、仲間自身も『放浪記』を見に行った際に参加した経験があり、その実体験も演技に生かされている。
また、ドラマの事前番組として、5月3日14:30~15:00に『3時のあなた~森光子が蘇る~』も放送する予定で、1974年4月から最終回の1988年4月まで14年間、森さんが司会を務めた午後のワイドショー『3時のあなた』が26年ぶりに復活する。当時相方を務めていたフジテレビアナウンサーの須田哲夫が司会を務め、森さんのさまざまな映像を紹介する。なお、『3時のあなた』で森さんは、当時の首相・田中角栄と対談したり、親友の美空ひばりをゲストに迎えたり、山口百恵と三浦友和の結婚などを伝えたり、数々のニュースを発信していた。