世界中で14万人以上が参加し、「新しい社会貢献のカタチ」としても注目されているプロジェクト「RockCorps supported by JT」の開催決定に伴って、9日、都内で記者発表会が行われた。
本プロジェクトは、音楽の力を使って企業と地域社会と人々を結びつけ、「楽しみながら、気軽に参加できる社会貢献の形」を提案するというもの。「4時間のボランティア活動をすると、アーティストのライブイベントに参加できる」という仕組みで、これまでに世界9カ国、27都市で開催されている。これまでのライブイベントには、レディー・ガガやリアーナ、スヌープ・ドッグなど世界的に人気の高いアーティストが出演しており、若者を中心として熱狂的な盛り上がりを見せてきた。
そんな世界規模で参加者を増やすプロジェクトが、今回、アジアで初めて開催される。今回のプロジェクトでは、東日本大震災の復興支援を目的に、4000人のボランティアによる、のべ16000時間分のボランティア活動を創出することを目指し、9日から参加希望者を募る。プロジェクトの締めくくりには、有名アーティストによるライブイベント"Celebration"も9月6日に福島県福島市・あづま総合体育館で行うことも発表された。
ライブイベントに出演するアーティストは、今後、順次発表されるが、現時点では海外アーティスト1組、国内アーティスト3組が出演予定で、出演アーティストはそれぞれボランティア活動にも参加するという。
RockCorps共同創設者CEOのスティーブン・グリーン氏は、本プロジェクトの趣旨を「音楽は世界共通の言語で、すべての人が理解できるものです。そして、この活動は、音楽が中心にあります」と話す。そして、「コミュニティを助けてあげたい、近隣の人たちを助けたいという気持ちは世界中の人が持っているもの。だからこそ、このプロジェクトを世界中でやっていくべきだと感じています。ボランティアをしたいけれども、どうしたらいいのかわからないという若い人たちに、その機会を与えたい」と開催に至った思いを語った。
本プロジェクト参加者が行うボランティアイベントは、東北3県および千葉県と神奈川県で開催が予定されている。中でも、主な開催地となるのは福島県だ。プロジェクトの共催も担う福島県知事・佐藤雄平氏は、「(福島県が掲げるスローガンである)『ふくしまからはじめよう。』を実践するものです。今、福島は風評の払拭と風化の防止が課題になっています。ぜひ、多くのボランティアの方に来ていただき、全体をしっかり見て、福島県の実情を発信してもらいたい」と参加意図を説明、多くの参加を呼びかけた。
ボランティアと音楽を結びつけた画期的な社会貢献の形を提案した今プロジェクト。ライブを観るためでも、ボランティアを行う足がかりにするためでもOK。まずは、サイトを覗いてみることから始めよう。