財務省は8日、2014年3月の対外および対内証券売買契約等の状況(指定報告機関ベース)を発表した。それによると、海外投資家による日本株の投資は1兆2,337億円の売り越しとなった。売り越しは3カ月連続。売り越し額は前月の2,822億円から拡大し、2011年8月(1兆5,263億円の売り越し)以来の大きさとなった。

中長期債への投資は3カ月ぶりの売り越しで、売り越し額は3,516億円(前月412億円の買い越し)。短期債は2カ月連続の売り越しで、売り越し額は2012年10月(3兆5,745億円)以来の水準となる2兆8,375億円(同1兆2,676億円の売り越し)だった。

対内証券投資【非居住者による取得・処分】(出典:財務省Webサイト)

国内投資家による海外投資については、株式投資が7カ月連続の売り越しで、売り越し額は2,644億円(前月4,104億円の売り越し)。中長期債は4カ月連続の売り越しで、売り越し額は1兆7,489億円(同2,669億円の売り越し)。短期債は4カ月振りの売り越しで、売り越し額は504億円(前月278億円の買い越し)だった。