保護犬の里親探しや犬の殺処分ゼロに取り組むピースウィンズ・ジャパンは、4月1日に広島県広島市西区のショッピングモール「広島マリーナホップ」内に、保護犬と新しい飼い主の出会いの場となる譲渡センターをオープンした。

オープンした譲渡センター入り口

保護犬は常時5~10頭を公開

同団体は、災害救助犬やセラピー犬の育成、ドッグランやドッグホテルの運営とともに、捨て犬や迷い犬の保護・譲渡活動も行っている。これまで215頭を保護し、77頭の譲渡・返還を実現した。2013年9月20日からは、広島県が犬・猫殺処分数全国ワースト(2011年度)を記録したことを受け、同県の犬殺処分をゼロにする「1000日計画」にも挑戦している。

気になる犬がいたら、小屋の外に出してふれあうこともできる

譲渡センターは、より多くの人に保護犬を見る機会を設けるとともに、犬と里親の「縁結び」を進めるために開設した。民間団体が、商業施設内に保護犬の譲渡センターを常設することは全国的にも珍しい事例であるという。

センターで常時公開する保護犬は、同団体が現在保護する130頭(3月27日現在)のうち、5~10頭。スタッフが日常の世話をしながら、里親希望者に保護犬の特徴や性格などを紹介する。あわせて、正しい犬の飼い方を啓発する場としても活用していくという。

希望する犬と出会えた場合、保護犬の引渡しは、事前調査票を記入し、スタッフによる家庭訪問を経てからになる。また、譲渡までの飼育・医療費の一部として、譲渡の際に1万5,000円が必要。

「ピースワンコ・ジャパン広島譲渡センター」は、ショッピングモール「広島マリーナホップ」内。営業時間は、10時~20時(無休)。