3月29日に公開される特撮映画『平成ライダーVS昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』の完成披露舞台あいさつが12日、東京・新宿バルト9で行われ、仮面ライダー1号/本郷猛役の藤岡弘、、仮面ライダー鎧武/葛葉紘汰役の佐野岳をはじめとした主要キャスト陣と柴崎貴行監督が登壇した。
本作では、平成ライダーvs昭和ライダーという掟破りのライダー対決が描かれるが、平成勝利、昭和勝利という、いずれかのエンディングをファン投票によって決めることでも大きな話題に。現在はまだ投票受付中のため、この日の試写会はラストが伏せられて上映された。上映後のあいさつでは、柴崎監督と歴代ライダーの主演キャストに加え、ゲスト出演のお笑いタレント・板尾創路、タレントの雛形あきこが登壇し、本作への熱い思いを語っていった。
第一作『仮面ライダー』(1971年)で主演を務め、『仮面ライダーストロンガー』終了後のスペシャル番組『全員集合! 7人の仮面ライダー』(1976年)以来、実に38年ぶりに本郷猛を演じた藤岡は、「当時の変身とはまた違った趣があったんではないでしょうか。私にとっても感慨深いものがあります」と振り返りながらも、「当時は毎日、ケガの絶えない危険な撮影の連続だった。あの頃CGがあればなあ…(笑)」と本音を吐露。本作については「1号から鎧武までの全ライダーがそろい、私が初代を演じた後にこれだけたくさんのライダーが出てきたのかと、まさに壮観、身体が震えました。同時に、これまで『仮面ライダー』を愛し、応援してくれているファンを思うと、改めて責任を感じました」と、長い歴史を持つ『仮面ライダー』の元祖らしく、深みに満ちた語りでファンへの感謝を伝えた。
続いて、シリーズ第3作『仮面ライダーX』(1974年)で5号・Xライダー/神敬介を演じた速水亮が「とても楽しい撮影でした。平成のライダー俳優は、スタッフにも優しくされていい環境で仕事ができている。僕や藤岡さんの時代は、いつ死ぬかわからないような現場だったなあ」と、ハードなアクションが多かった『X』撮影当時を振り返った。そして「藤岡さんが今でも芸能界に健在で、『仮面ライダー』だという姿勢を崩さなかったから、今回のような映画ができた」と、先輩・藤岡に敬意を表しつつ「今も昔も、『仮面ライダー』は若手俳優が大きく成長するための登竜門ですね」と、若い俳優たちを激励した。
1982年に誕生して以来、雑誌展開を中心に活動し、テレビで主役を務めたのは1984年のスペシャル『10号誕生! 仮面ライダー全員集合!!』一度きりだという10号・仮面ライダーZX(ゼクロス)/村雨良を演じた菅田俊は、「30年前から地下に潜っていましたが(笑)、遅ればせながらZXとしてがんばっていきますので、(映画を)ぜひ応援してください」と、30年ぶりの"復活"を喜んでいた。
『仮面ライダーディケイド』(2009年)で、ディケイド/門矢士を演じる井上正大は「僕は平成ライダーの10人目ですが、昭和で言うと25号ライダーになります。歴史のある作品にまた出演させていただき、うれしく思っています」と、ライダーの長い歴史を実感しつつ、「現在、平成ライダーは昭和ライダーに30万票も差をつけられています。負けられないので、みなさん、平成ライダーに清き一票を!」と、平成ライダーの巻き返しをファンに猛烈アピールした。……続きを読む