映画『ゴーストバスターズ』シリーズなどで知られる脚本家・映画監督ハロルド・ライミスが24日、長年患っていた自己免疫性炎症性血管炎により死去した。69歳だった。
『ゴーストバスターズ』と1989年の続編で、幽霊退治に乗り出した博士3人組の1人、イゴン・スペングラー博士の役柄が最も記憶に残っているライミスだが、70年代からコメディー界の先駆者として活躍しており、『ボールズ・ボールズ』(1980年)、『恋はデジャ・ブ』(1993年)、『ホリデーロード4000キロ』(1984年)などの監督も務めた。また、脚本家としても象徴的な『アニマル・ハウス』(1978年)を共同執筆したほか、ロバート・デ・ニーロ主演作『アナライズ・ミー』(1999年)、『アナライズ・ユー』(2002年)では監督兼執筆も手がけている。
また、ライミスは近年でも俳優業を続けており、『無ケーカクの命中男/ノックトアップ』(2007年)、『ハードロック・ハイジャック』(1994年)、アカデミー受賞作『恋愛小説家』(1997年)などに出演したほか、米NBCで放送されたアメリカ版『ザ・オフィス』の数エピソードも監督している。
ライミスは故郷シカゴで結成されたセカンド・シティという名の即興グループの一員で、そこでその後親密に仕事することになるジョン・ベルーシとビル・マーレイらと出会った。ライミスは自身の仕事がマルクス兄弟と、ミズーリ州にある精神科病院での短期間の仕事から触発されたものだと話していた。「ハリウッドに出て行って俳優たちと働く時の心構えを持たせてくれたね。俳優たちだけじゃなくね。その世界で生きていくのに良いトレーニングになったのさ」
妻のエリカ・マン・ライミスと2人の息子であるジュリアンとダニエル、そして前妻アン・プロットキンとの娘ヴァイオレット・ライミスに看取られ、ライミスはこの世を去っている。
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