日本フードサービス協会は27日、2013年(1~12月)の外食産業市場動向調査の結果を発表した。それによると、2013年の外食産業の売上高(全店ベース)は前年比0.7%増となり、2年連続して前年を上回った。

業態別の売上高を見ると、「ファミリーレストラン」は前年比3.3%増、「ディナーレストラン」は同2.1%増、「喫茶」は同0.1%増、総合飲食・宅配ピザ・給食等を含む「その他」は同5.2%と、いずれも2年連続して前年比プラス。特に「ファミリーレストラン」は、客数が同1.6%増、客単価が同1.6%増、店舗数が同1.1%増といずれも増加し、中でも焼き肉の売上高は同12.5%増と大幅に伸びた。

一方、「ファーストフード」は前年比0.5%減と2年ぶり、「パブ・居酒屋」は同3.5%減と5年連続して前年を下回った。

四半期別動向を見た場合、全体売上は、1月の降雪や2月の営業日数減(2012年は閏年)が影響し、第1四半期は前年に比べて売上が落ち込んだが、その後の四半期は前年より増加した。業態別では、「ファミリーレストラン」と「その他」が全ての四半期で前年を上回った。

全体の客数は前年より0.1%減少したものの、客単価は同0.8%増加した。店舗数は同1.4%増と年間を通して前年を上回り、業態別では「ファーストフード」「ファミリーレストラン」「その他」が年間を通して前年比プラスとなった。

2013年1月~12月全店データ

同協会は併せて、2013年12月の外食産業市場動向調査の結果を発表。それによると、2013年12月の外食産業の売上高は前年同月比1.6%増と、2カ月連続して前年を上回った。12月は、曜日周りの関係で年末の休日が増えたため、「ファミリーレストラン」を中心に家族需要や忘年会需要が増え、全体売上はプラスに推移した。

客数は前年同月比0.5%減と、6カ月連続のマイナス。一方、客単価は同2.1%増と、8カ月連続のプラスとなった。

業態別に見ると、「ファーストフード」の全体売上高は前年同月比0.3%減と、3カ月連続で前年を下回った。このうち、洋風の売上高は店舗数の減少などもあり同4.9%減。他方、和風は同11.5%増、麺類は同6.7%増、持ち帰り米飯・回転寿司は同0.2%増、その他はアイスクリームが年末休暇中に売れ行きを取り戻し、同5.3%増となった。

「ファミリーレストラン」の全体売上高は前年同月比5.7%増と、8カ月連続のプラス。「ディナーレストラン」は同4.4%増、「喫茶」は同1.2%増、「その他」は同5.7%増となった。一方、「パブ・居酒屋」は忘年会シーズンが短くなったことなどから同3.8%減少した。