みずほフィナンシャルグループの一員であるユーシーカード(以下UCカード)は23日、近距離無線通信の国際標準規格であるNFCを活用した非接触IC決済サービス「MasterCard PayPass」と「Visa payWave」を3月より取扱い開始すると発表した。

第一号案件としては、全国展開する大手家具販売店の各店舗へMasterCard・Visaの最新仕様に準拠したNFC対応の非接触決済端末、約400台の導入を予定しているという。

UCカードは今後3年間で4万台のNFC対応の非接触決済端末の導入推進を目指し、「MasterCard PayPass」、「Visa payWave」の受入れ体制の整備拡充と顧客の利便性向上を図っていくとしている。

同サービスでは海外及び国内の「MasterCard PayPass」、「Visa payWave」での支払いが可能となり、同機能のついたカードや携帯電話を端末にかざすだけで支払いが完了することから、商品購入時のスピードアップが可能となり、会員の利便性の向上につながるとしている。

日本では、日本独自のFeliCa仕様をベースとした電子マネーが普及していて、これまで基本的に日本人を対象とした非接触IC決済サービスが中心だったが、国際標準規格であるNFCを活用した非接触IC決済サービスの導入により、欧米を中心とした海外顧客への決済サービス拡充が期待できるという。

また、2020年の東京オリンピックに向け、「DCC(多通貨決済サービス)」を含めた海外顧客向けのインバウンド事業を強化していくとしている。