困ったときにとても助かる表現が、「わかりかねる」という表現。「わかりません」とはなかなか言えないときにも、「わかりかねる」という表現を使えばやわらかい印象になり、相手に無礼な印象を与えにくくなります。実際にこの表現をよく使う、又は重宝しているという方はどのくらいいるのでしょうか? 調査してみました。



Q.「わかりかねる」という言葉を使っていますか?

よく使っている 5.0%
使っている 19.8%
あまり使っていない 43.6%
使っていない 31.6%

■使っている人の意見

よく使っている
・「担当ではない業務について聞かれたとき」(31歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「顧客の要望に応えられないときに使う」(27歳女性/金融・証券/営業職)
・「管理職に何か聞かれても、自分では判断がつかないとき」(27歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「技術的な質問を自社製品についてされたときに、こう答えます」(34歳男性/機械・精密機器/営業職)

使っている
・「わからないと否定語を使うのはよくないと教わったので電話やメールで『わからない』というかわりに使っている」(27歳女性/運輸・倉庫/秘書・アシスタント職)
・「わからないとストレートに相手に言えないときに使っている」(32歳女性/学校・教育関連/その他職)
・「管轄外の問い合わせがきたときに。『あいにく当方ではわかりかねますので…』と言えば、大体諦めてもらえる」(35歳男性/学校・教育関連/事務系専門職)
・「上司が不在のときに顧客からの電話を受け、その顧客から上司がいつ頃戻るか聞かれた際に、はっきりとした時間がわからない場合に使う」(24歳女性/金融・証券/営業職)

■意味は?

「わかりかねる」は、わからない、知らないという意味を伝えるための、丁寧な言い回し表現です。また相手の問い合わせに事情があって答えられないときに、やんわりと「回答をお断りする」という意味でも使うことがあります。そのため「わかりかねます」という言葉は「断りになっていない」と感じられやすく、時に抵抗を感じられてしまうこともあります。「わかりかねる」は丁寧な表現ではありますが、自分が答えられない状況にあることを、丁寧に説明したり表現したりするための言葉でしかなく、相手を思いやっての言葉ではないため、「わかりかねます」を使うときは前後に言葉を加えたり、なぜ「わかりかねる」のか説明を加えたりして使った方がよいかもしれません。

今回の調査では「わかりかねる」という言い回しを「よく使っている」「使っている」と回答された方は、全体の24.8%。約4分の1の人が「わかりかねる」という言葉を、日常的に使っている結果になりました。ちなみに「わかりかねる」という表現を使うときは、「わかりかねますが、早急に○○いたします」など、第2案を一緒に提案すると、反感を持たれづらいとか。「わかりかねます」をよく使う方は、是非第2案に気をつけながら使ってみてください。

調査時期: 2013年12月11日~2013年12月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性230名 女性270名
調査方法: インターネットログイン式アンケート