トヨタ自動車は、26日まで米国・デトロイトで開催中の「2014年北米国際自動車ショー」(デトロイトモーターショー)にて、将来のスポーツカーデザインに向けたというクーペデザインコンセプト「TOYOTA FT-1」を出展している。
「FT-1」は、同社の米国デザイン拠点「Calty Design Research, Inc.」が、スポーツカーデザインの可能性のひとつとしてデザインしたクーペのスタディコンセプト。コックピットを大胆に配置し、FR方式における重量配分の向上を図るとともに、クラシックスポーツカーのようなスタイリングを表現したという。フロントには大胆な形状のフェンダーを備え、高い運動性能を予感させる切れ味鋭いデザインとしたほか、最適空力をイメージして、ダイナミックな吸排気口や可動式のリアウイングを採用している。
インテリアは、スポーツカーにふさわしい低重心で機能的なコックピットとし、ドライバーが運転に集中し、操る楽しさを体感できるデザインを採用。フォーミュラーカーを思わせるステアリングホイールや、三角形をモチーフにしたメーター類は、スポーツカーとしてのポテンシャルを強く表現しているという。コーナーリング時の視界を確保するため、フロントピラーをできるだけ後方に配置したほか、運転中の重要情報をステアリングホイールの真上に表示させることで視線の動きを最小化し、操作性を向上させている。