汗をかきにくい冬でも男性のニオイを気にしている女性が多い

マンダムはこのほど、「30~40代男性のニオイに関して女性はどう感じているか」の生活者意識調査結果を発表した。調査は2013年12月、全国の25~49歳の女性を対象としてインターネット上で実施。534名の回答を得た。

85.8%の女性が、冬でも30~40代男性のニオイが気になる

「今現在30~40代男性のニオイが気になることがあるか」を聞いたところ、汗のニオイが気になる季節が過ぎた12月に実施した調査でも、男性のニオイが気になることがあると答えた女性が全体の85.8%に上った。

閉鎖された空間では体臭が気になる

「男性のニオイが気になるシチュエーション」については、1位が「エレベーター等の狭空間」、2位が「すれ違ったとき」、3位が「電車の中」、4位が「タクシー・車の中」などとなった。また、「におう場所や人にあたった時にどうしているか」については、1位が「息を止める」、2位が「向きを変えて新鮮な空気を吸う」、3位が「手でさりげなく鼻口を覆う」などとなった。

男性のニオイが気になる1位は「エレベーター等の狭空間」

加齢臭の成分「2-ノネナール」とは異なる成分「ジアセチル」

40代男性は3種類のニオイ成分が混合

同社が「男性の加齢による体臭変化」について調査したところ、男女ともに「男性の体臭変化に気付く年齢」は30代から40代と答えた人が50%を超えた。若い頃の一般的な汗のニオイは20代がピークで、30~40代ではやや減ってくるものの、加齢臭(2-ノネナール)の成分は40代以降から発生し始め、本格発生は50代、60代以降となった。30~40代男性が変化してきたと感じる体臭の成分は「ジアセチル」で、2-ノネナールとは異なる成分だった。

「ジアセチル」は、古い天ぷら油のような、どんよりとしたアブラっぽい不快度の高いニオイ。沸点が低く揮発性が高いため空気中に拡散しやすく、微量でも臭いを感じやすい(酢酸の120倍)。若い頃の汗臭のような酸系やスパイシーなニオイとも、枯れ草のようなニオイの加齢臭とは異なるという。同社ではこのニオイを「ミドル脂臭」と名付けている。

頭頂部や後頭部は腋の下よりもにおう

また、よく耳の後ろがにおうと言われるが、加齢による体臭変化が気になる男性の体臭を部位別に判定したところ、耳の後ろからミドル脂臭や加齢臭は発生しておらず、ニオイの強さにおいても臭いと感じるレベル(強度3以上)ではなかった。レベル3以上の強いニオイを発している場所は、頭頂部・後頭部だった。

ミドル脂臭については「ミドル脂臭レポート」を参照のこと。