白く際立つLED照明によるライトアップ

長崎県長崎市出島町のライトアップが、夜景評論家で夜景プロデューサー・丸々もとお氏監修のもと、17年ぶりにリニューアルした。日没から22時までライトアップされた景色を楽しめる。

明治時代を思わせるレトロライトアップ

今回、「出島夜色」をテーマにリニューアルを実施。老朽化や球切れにより未点灯の状態であった照明を、LEDの照明に切り替えたことで、出島の白壁がより白く美しく際立つようになった。出島内の多様な樹木の色彩イメージを表現できるようなライトアップで、白壁と樹木とのコントラストも楽しめる。

白壁と樹木とのコントラストが美しい

また、旧出島神学校など建物に対してもフラットに投光するのではなく、明治時代の外灯の光がぼんやりと投射されているような方法にこだわった。建物にふわっと、まるい輪郭で浮かびあがる"レトロライトアップ"となっている。

南側護岸の外構部全てには、出島が海に囲まれていたイメージを強調するために、青色LEDの照明を仕込んだ。足元のガラス面の下には青色のLEDテープライトを施工し、海の存在を感じるイメージを演出したという。ランドマークの「出島の木」に対しては、その存在をより象徴化するため、投光器を二台設置してライトアップを行う。

監修した丸々氏は、「演色性(各要素の持つ色彩そのものを夜間に再現すること)を極めたライトアップで、建物や樹木等の色彩的イメージを強調した。その一方で出島の歴史を組み入れ、華やかながらも出島の伝統美を感じさせる観光ライトアップ(巡って楽しい観光照明)を目指しています」とコメントしている。

点灯時間は、日没から22時までとなっている。