専業主婦が幼稚園、有職主婦が保育園を選ぶことが多いが、幼稚園ママから見た保育園児のイメージが特徴的である

未就学の子供を幼稚園に通わせるか保育園に預けるか。今回実施したアンケートによると、母親が有職者であるか否かによって必然的にその選択が決まっているようである。それでは、それぞれに通わせる親たちは園に対してどんな要素を求めているのだろうか。

まずは幼稚園を選択した母親の意見から。「働いていなかったので、保育園という選択肢は考えていなかった。でも幼稚園選びの時には働くつもりだったので、3歳児保育をやっているところ、延長保育のあるところを探した。結局今も働いていませんが」(37歳主婦 7歳・3歳男児)。

「以前は保育園だったが、主人の海外赴任で退職。帰国後は仕事に即復帰しなかったので幼稚園に。保育園時代は先生にお母さん代わりの要素を求めていたけれど、現在は教育者としての要素を求めている」(38歳主婦 6歳女児・1歳男児)。

保育園に預けている人の声としては、「上の子が年少になる年、保育園、幼稚園両方とも調べた。幼稚園は行事参加の仕方や頻度とか、通園バスの時間が急に変更になったりすることもあると聞いたり、延長保育があるとはいえ、幼稚園は働く主婦にはまだまだ負担なことが多いと感じやめました」(36歳医療系専門職 3歳男児・1歳女児)。

保育園のイメージって?

一方、子供を幼稚園に通わせている人、保育園に通わせている人はそれぞれ他方に対してどのような印象を抱いているのだろうか。今回実施したアンケートの中では、幼稚園ママが抱く保育園へのイメージが複数挙げられた。

「東京から引っ越してきた友人が『東京の保育園に預けるママは、働きたい、キャリアを保ちたいから働く、という人が多くて、地元では生活のために働くという人が多い』と言っていた」(37歳主婦 7歳・3歳男児)。

「シングル、または父親が主夫で母親が働き手である場合や経済的にひっ迫していて働かざるを得ない場合以外で、子供を過度に他人に委ねるのは個人的には賛成できない。上記の理由ならば長く預けられることも留守番も子供はきっと納得できるし、将来的には理解してくれるはず。でもそうではないのなら、何かしらの代償があるような気がする。実際、友人でそういう子が思春期に問題を起こしていたのを目の当たりにしたので余計に」(40歳ライター 11歳女児・7歳男児)。

「自分が働いていない時、幼稚園に通わせているお母さんたちの中には、保育園はちょっと……みたいにいう人も複数いた。でも、自分自身が保育園児で保育園に悪いイメージは持っていなかったし、教育は幼稚園でなければというような考えにこだわりはなかったので保育園に通わせている」(36歳医療系専門職 3歳男児・1歳女児)。

長い目で見れば短い未就学児の期間。幼稚園、保育園、それぞれにメリット、デメリットがあり、選択する理由も求めるものも家庭の事情によってさまざまであろうが、短い期間とはいえ、子供の自立を育む大事な期間。親も子も理由や動機づけを明確にし、要素を吟味した上で納得のいく判断をしたいものだ。