ポルシェ ジャパンは、ロサンゼルスモーターショー・東京モーターショーでほぼ同時刻に初公開されたニューモデル「マカン」についての情報を発表した。既報の通り3モデルがあり、いずれもスイッチひとつでシステムオフロードに最適化される機能を搭載するという。

東京モーターショーに出展中のポルシェ「マカン ターボ」

インドネシア語で「虎」を意味する「マカン」は3モデルあり、340PSの3.0リットルV6ターボを搭載する「マカン S」は0-100km/h加速が5.4秒、最高速度は254km/hに達し、NEDC(新欧州ドライビングサイクル)における燃料消費量は9.0-8.7リットル/100kmとなっている。258PSの3.0リットルV6ターボディーゼルを搭載する「マカン S ディーゼル」は、0-100km/h加速が6.3秒、最高速度230km/hと十分な性能を持ちながら、燃料消費量(NEDC)はわずか6.3-6.1リットル/100kmとなっている。

最上級モデルの「マカン ターボ」は、ポルシェに初めて導入される3.6リットルV6ターボを搭載。このエンジンは400PSを発揮し、0-100km/h加速は4.8秒、最高速度は266km/hとなっている。燃料消費量(NEDC)は9.2-8.9リットル/100kmだ。どのモデルも、7速のPDKとアクティブ4WDシステム、ポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)を標準装備。PTMは「マカン」専用にチューニングされており、これによって「マカン」はエンジンパワーを前後だけでなく左右にも自由に振り分けることができる。

オフロードモードも標準装備されており、速度が80km/h以下であればスイッチを押すだけでシステムがオンになる。この機能は、シフトチェンジのタイミングなど関連するすべてのシステムをトラクション重視のオフロードプログラムに切り替え、適切な駆動トルクをよりすばやくフロントアクスルへ伝達できるようにクラッチの作動準備を整える。オプションのエアサスペンションを装備すると、最低地上高を40mm高くするという。

その他、サスペンションはフロントが5リンク、リアがトラペゾイダルマルチリンクであること、前後で異なるサイズのタイヤを採用すること、ホイールサイズは18~19インチで、オプションで21インチまで用意されること、日本では「マカン S ディーゼル」の導入予定がないことなども明らかにされている。日本での発売時期や価格などは未発表。