ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、東京モーターショーにてジャガー「Fタイプ クーペ」を初公開し、ランドローバーの新型「レンジローバー・スポーツ」および限定車「レンジローバー・イヴォーク ダイナミックリミテッド」も公開した。「Fタイプ クーペ」の最上級モデルは、500PSのV8エンジンを搭載する。

東京モーターショーで披露されたジャガー「Fタイプ クーペ」

同社のブースは今回の東京モーターショーで大きな注目を集めた。「Fタイプ クーペ」がロサンゼルスモーターショーとともにワールドプレミアを飾ったためだが、それ以外にも注目すべきモデルが数多く出展されている。プレスカンファレンスでは、イギリスから来日したジャガー・ランドローバー・グループのマーケティング・ディレクター、フィル・ポップハム氏がスピーチを行い、華々しく「Fタイプ クーペ」をアンベールした。

ポップハム氏は、ジャガー・ランドローバーが2つのブランドを持つワンカンパニーであることを強調した上で、世界的に好調な業績を紹介。とくに日本では、前年比77%増という成長を記録しており、同社の成長発展のために日本市場は欠かせないとした。

「Fタイプ クーペ」も紹介され、自信と期待の大きさをうかがわせた。3モデルを用意し、最上級モデルの「Fタイプ Rクーペ」は、すでに発売されているオープンモデルの「Fタイプ」にはない最高出力550PSの5.0リットルV8スーパーチャージド・エンジンが搭載される。このモデルには新しいトルク・ベクタリングバイ・ブレーキング・システム、第2世代の電子制御アクティブ・ディファレンシャルも採用される。

「Fタイプ S クーペ」と「Fタイプ クーペ」は3.0リットルV6スーパーチャージド・エンジンを搭載し、チューニングの違いによって最高出力は380PS・340PSとなっている。さらに、「Fタイプ Rクーペ」と「Fタイプ Sクーペ」にカーボン・セラミック・マトリックス(CCM)ブレーキシステムがオプション設定された。ディスクサイズはフロントが398mm、リアが380mmとなっている。

新型「レンジローバー・スポーツ」

「レンジローバー・イヴォーク ダイナミックリミテッド」

ランドローバーブランドでは、新型「レンジローバー・スポーツ」が日本初公開された。ランドローバー史上最速のモデルとして紹介され、オンロードにおける走行性能を劇的に向上させることを目的に開発されたという。エンジンは最高出力510PSを誇る5リットルV8と新開発で340PSを発揮する3リットルV6スーパーチャージャーの2種類。車重は最軽量モデルが2,490kgとなっており、現行モデルより240kgも軽量化された。

もう1台の初公開モデルは、「レンジローバー・イヴォーク」の限定車「レンジローバー・イヴォーク ダイナミックリミテッド」。最新鋭の9速オートマチックを搭載した2014年モデルをベースに、内外装をグレードアップする数々の装備を追加している。

「レンジローバー・スポーツ」は11月30日の発売で、価格は「レンジローバー・スポーツ SE」が798万円など。「レンジローバー・イヴォーク ダイナミックリミテッド」は180台の限定で発売され、価格は680万円となっている。ジャガー「Fタイプ クーペ」は2014年春以降の発売になるとのこと。