ビジネスで使う言葉の中には、本当は使うと失礼にあたる言葉なのに、自分の昔からの癖や、会社の慣習などで、無意識にそれを選んで使っていることがあります。果たして「ご苦労さま」は使ってもいい言葉なのか、それとも使わないほうがいい言葉なのでしょうか。マイナビニュース会員の方に、調査してみました。



Q.「ご苦労さま」という言葉を使っていますか?

よく使っている 7.4%
使っている 7.4%
あまり使っていない 49.0%
使っていない 36.2%

■使っている人の意見

よく使っている
・「宅配便の配達の方に一番よく使う」(30歳男性/商社・卸/営業職)
・「後輩が頼んだ雑用をやってくれたとき」(25歳女性/金融・証券/事務系専門職)
・「同僚とあいさつがわりに使っています」(23歳女性/医療・福祉/秘書・アシスタント職)
・「私の会社はお疲れさまというときにお疲れさまではなくてご苦労さまというようになっています」(31歳女性/食品・飲料/事務系専門職)

使っている
・「社内で知り合いにあったとき、昼過ぎとかに使ってます。『ご苦労さまです』と使ってます」(29歳男性/自動車関連/技術職)
・「後輩に対してねぎらいをかけるとき」(33歳女性/自動車関連/秘書・アシスタント職)
・「同じ部署の人が支払いなどで銀行に行ったり、ハローワークなどに手続きに行くなど、外出して仕事をしてきた帰りによく使っている」(32歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「職場に来る若いベンダーの人とかに」(29歳男性/運輸・倉庫/技術職)

■意味は?

「ご苦労さま」は一般的に目上の人が、目下の人に使う言葉とされており、自分のために仕事をしてくれる人に対してねぎらう意味で使う言葉です。部下や後輩に使ったり、自分のために宅配便を届けてくれる業者さんに使ったりするのは問題ありませんが、上司に使うと失礼にあたるため、避けたほうが良さそうです。また立場が対等である同僚に対しても、上記の意味で考えると、「お疲れさま」を使ったほうが無難と言えるかもしれません。

今回の調査では、会社全体で、または同僚間で「ご苦労さま」があいさつ言葉として定着しているという意見も見られました。「ご苦労さま」は、以前は目上・目下の関係なく使われていたという説もあり、あえて「ご苦労さま」を使い続けている人もいます。社内では社内の慣習に従い、社外では一般的な言葉を使うなど、臨機応変に対応するとよいかもしれませんね。

調査時期: 2013年11月1日~2013年11月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性238名 女性262名
調査方法: インターネットログイン式アンケート