グッドデザイン賞を主催する日本デザイン振興会は7日、2013年度グッドデザイン金賞(経済産業大臣賞)20点を決定した。自動車では、トヨタ自動車の超小型EV「TOYOTA i-ROAD」と、ダイハツ工業の軽乗用車「タント」が選ばれている。

グッドデザイン金賞は、社会の課題に対する取り組みとしての内容、将来に向けた提案性や完成度の高さなどの総合的な観点から、グッドデザイン賞審査委員会が今年度もっとも優れていると評価したデザインに贈られる。

「TOYOTA i-ROAD」

TOYOTA i-ROADは、渋滞や駐車スペースなど都市における交通問題の緩和と低炭素社会の実現に貢献する超小型2人乗り電気自動車。担当審査委員は、ステア(舵取)を行う後輪1輪、上下スライドすることでオートバイのようにリーン(傾斜走行)できる前輪2輪、という機構などを評価し「日本で生まれたモビリティ・デザインの新種に拍手を送りたい」とコメントしている。

「タント」

タントは、室内への開口を確保するセンタピラーレスとスライドドアによる抜群の乗降性と室内空間の拡大による使い勝手のよさを追求した軽乗用車。担当審査委員は、「欧州車のデザインで重視されてきた"走り"・"快適性"・"美しさ"といった価値尺度に対して、日本で生まれた軽というカテゴリーに"横のデザイン"という価値を堂々と体現している」とコメントしている。