NHK連続テレビ小説『あまちゃん』でも話題になった女優・能年玲奈が、累計発行部数700万部を突破した少女漫画『ホットロード』の映画化作品で主演を務めることが16日、明らかになった。

『ホットロード』で宮市和希(右)を演じる能年玲奈

原作は、紡木たくによる同名漫画で、1986年1月号から1987年5月号まで別冊マーガレットで連載された。集英社の少女漫画史上、最速で100万部を突破。全4巻で700万部という驚異的な発行部数を記録した。

能年が演じるのは、14歳の少女・宮市和希。母から愛されていないと感じていた和希は、母の誕生日に万引をはたらく。警察に捕まってしまったものの、ショックだったのは、母が迎えに来ないことだった。自宅に亡き父の写真はなく、母は別の男を追いかけるばかり。誰からも必要とされてないのではと不安を感じていた和希は、クラスで浮いた存在の転校生・絵里に誘われるまま、夜の湘南で"Night(ナイツ)"という暴走族の少年・春山洋志と出会う。最初は傷つけあいながらも、次第に彼に引かれていき…。

本作は、原作の紡木が自ら脚本を監修。『あまちゃん』の放送前から能年を和希とほれ込み、「彼女がいたから実写化ができると思った」と語るなど、映画化に対して熱い思いを込めている。また、監督には、『ソラニン』(2010年)、『僕等がいた』(2012年)の三木孝浩氏が担当し、原作のもつ普遍的なテーマ"究極の純愛"を踏襲しながら、青春映画の大作として仕上げる。

主演に抜てきされた能年は、「皆さんに楽しんでいただける作品になればなと毎日願っております」と心境を伝え、「私も、そうなるよう一生懸命を尽くしたいと思います。変わらない私で」と意気込んでいる。映画は今年の11月にクランクインし、翌月クランクアップ。2014年夏公開を目指して、同年4月の完成を予定している。