「ロコモ」「メタボ」「認知症」の認知率

トレンド総研は20代後半~40代の男女を対象に、運動器症候群を指す「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」のについてアンケート調査を実施した。調査は9月11日~17日にかけて行われ、500名から有効回答を得た。

寝たきりの要因のひとつ「ロコモ」

「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」は、運動器(筋肉、関節、骨など人が移動するために使う器官)の衰え・障害によって、要介護になるリスクが高まる状態のこと。「メタボ」や「認知症」と並び、「健康寿命の短縮」や「寝たきりや要介護状態」の3大要因のひとつになっている。

政府では、「ロコモ」を2022年までに国民の認知度80%を目標にしている。そこで「ロコモ」「メタボ」「認知症」それぞれの認知度を調べたところ、「認知症」「メタボ」の認知度は100%に近かったが、「ロコモ」は25%だった。

「ロコモ」を知っていると回答した人を対象に知ったタイミングについて尋ねたところ、60%が「2013年1月以降」、18%が「2012年7月~12月」と回答した。1012年7月は、厚生労働省が「第2次健康日本21」を発表したタイミングで、これ以降、「ロコモ」の認知が大きく伸びていることが分かる。

行いたい健康対策1位は「十分な睡眠」

次にロコモに関連した健康意識について調査した。行いたいと思う健康対策について聞くと、「十分な睡眠」(98%)、「規則的な生活」(98%)、「バランスの良い食事」(97%)が上位を占めた。その一方で、「行いたいと思うのに実践できていない健康対策」でも、「定期的な運動」(65%)、「バランスの良い食事」(61%)、「規則的な生活」(59%)が上位となっている。

続けやすいはずの「バランスの良い食事」

そこで、続けやすいと思う健康対策について聞くと、「バランスの良い食事」(33%)、「禁煙」(31%)、「十分な睡眠」(31%)を挙げる人が多かった。その反面、「バランスの良い食事」に関しては、61%が「実践できていない」と回答している。

続けやすいと思う健康対策