ワインアパートメント外観

イノーヴは10月1日、「ワインアパートメント」(東京都渋谷区)をオープンする。9月30日に実施されたメディア向けの内覧会では、ワイン好きにはたまらない様々な"仕掛け"が披露された。

プライベートソムリエサービスも

同アパートメントは、ワイン愛好家・専門家のための賃貸マンションで、管理人はソムリエ。地下にはワインカーヴ、居室にはデイリータイプのワインセラーがあるなど、ワインを愛好する人に必要な設備をそろえている。

プライベートソムリエサービスでは、ワインの管理やサービスに加え、ワイン選びやパーティーの企画アレンジ、ワイングラスのコーディネートなどを行う。週末に入居者とそのゲストにワインをサービスするウィークエンドワインカフェやソムリエ主催のテイスティングサロン(会員制)なども実施。これらのサービスには、実費のものと管理費に含まれているものがあるが、ワンランク上のワインの楽しみ方として提案されている。

本格的なワインカーヴ

エントランスにはワイングラスが

エントランスには、ワイングラスが壁一面に飾られており、その外観から、すでにここがワインアパートメントであることを感じさせる。エレベーターで地下のワインカーヴへ降りると、木の香りが広がっている。奥行きがあり、最大約1万本を収納することができるワインカーヴでは、保存に理想的な温湿度管理が行われていた。

ワインカーヴの様子

加えて、1階にはワインバー「遠藤利三郎商店」の支店、「神泉 遠藤利三郎商店」が、ビストロとして開店する(11月28日開店の予定。営業時間は18時~24時で水曜定休)。入居者には、店内へのワインの持ち込み(別途抜栓料2,000円、ワンドリンクオーダー)や早期予約などの優待がある。マイルームでのデリバリサービスやパーティーメニューのデリバリにも対応する。

用途に合わせて使える間取り

Aタイプの様子

Bタイプの様子

居室はAタイプとBタイプの2種類がある。Aタイプは西新宿の高層ビル群を眺められる方角を向いており、Bタイプは旧山手通りに面している。どちらもステューディオタイプ(ワンルーム)のため、広々使うことも、家具などで仕切ることでリビング・ダイニングとベッドルームを分けることもできる。床には、ワインのたると同じオーク材を使用。無垢(むく)のフローリングとなっている。

テイスティングカウンター

オーク材の床

全戸標準で、ワイングラスのショーケースとデイリータイプのワインセラーを設置。キッチンは建築家のオリジナルデザインとなっている。ワインを味わう居住者が料理を楽しめるようにオーブンレンジを設置するなど、設備にもこだわった。

オリジナルデザインのキッチン

ワイングラスのショーケースとワインセラー

全18戸で、賃料は23万9,000円~25万8,000円。現在は約半分が埋まっているとのこと。詳細は、同社Webサイトで確認することができる。