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近年様々な分野で耳にする「プロデューサー」という職業。具体的に何をしているのか、どんな人たちのことをさすのかわからないという方も多いはず。そこで今回は、その仕事内容や必要な能力についてまとめてみました。
■プロデューサーとは?
プロデューサーとは、制作全体の統括を行う職業のことです。主にテレビ番組などの映像作品や広告作品などでスタッフの人事や予算の調達や管理を行い、その制作物の商業的な責任も担います。つまり商業的に成功すれば周囲から注目され、次の仕事の予算調達などもしやすくなりますが、失敗すれば評判は落ちて仕事が減るなどの可能性もでてきます。お金の動きで考えや行動が左右されるため、自らが積極的に動いて、宣伝活動を行うこともあります。著名なプロデューサーでいえば、おニャン子クラブやAKB48などの女性アイドルグループのプロデュースを手がける秋元康氏や、スタジオジブリ全作品の映画プロデューサーを担当する鈴木敏夫氏などです。
また、エグゼクティブ・プロデューサーと呼ばれる場合はプロデューサーよりも上位役職をさします。ほかにもゼネラルプロデューサーや制作プロデューサーと呼ばれる場合もありますが、基本的な仕事としてはプロデューサーと同じで、ほかに同等の職務をこなす人がいる場合はその仕事を分担したり、立場上の名目として分けられたりするケースがほとんどです。
■ディレクターとの違いは?
ディレクターは監督という意味で、制作物の質に責任を担います。プロデューサーとは逆の立場となり作品の制作に力を注(そそ)ぐため、メディアへ露出する機会は少なめ。プロデューサーの中には、ディレクター経験者もいれば両方を兼任するケースもあります。
■プロデューサーに必要な能力は?
プロデューサーは資金集めや宣伝活動のために積極的に動き回るので、各業界に詳しい知識を持つことが欠かせません。信用や信頼を得ることで、幅広い分野に顔が利くようになり、仕事がしやすくなります。自分がプロデュースしている制作物に誰よりも熱い思い入れがあり、その熱意を周囲に伝えられるような説得力なども必要となるでしょう。
業界にある程度の期間携わっていなければその熱意を伝えるのは難しく、いきなりプロデューサーになるというケースはまずありません。将来的にプロデューサーを目指す場合はまず、知識や経験をしっかりと身につけていくようにしましょう。