Q.結婚してから気づいた夫との価値観の違いはありますか?

夫が私に相談もなく、いきなり十何万円もする最新機種のパソコンを買ってきた。私は毎日毎日食費を節約して、数百円を切り詰めているというのに……。今回は、マイナビニュース会員のうち既婚女性200名に、結婚してから気づいた夫との価値観の違いについて、教えてもらった。

Q.結婚してから気づいた夫との価値観の違いはありますか?

はい 38.0%
いいえ 62.0%

Q.(「はい」と答えた方にお聞きします)それはどんなことでしたか?

■金銭感覚の相違
・「金遣いが荒い」(31歳女性/学校・教育関連/営業職)
・「貯金がまったくなかった」(31歳女性/建設・土木/技術職)
・「外食にあまりお金を使いたがらない」(36歳女性/マスコミ・広告/クリエイティブ職)
・「貯蓄がないのにローンを組んで外車を買いたいと言ってきた……私は国産車を貯金で購入するタイプなので、価値観が全然合わないと思った……外車は維持費も高いし、考えが甘すぎると思った出来事でした」(29歳女性/医療・福祉/事務系専門職)

■大ざっぱな男性たち
・「基本相手はマイペースでめんどくさがり、私は几帳面で面倒なことはすぐに済ませたいタイプ」(29歳女性/生保・損保/事務系専門職)
・「どこかに出かけるのに、時間ぎりぎりまで出発せずにダラダラしたがる」(28歳女性/食品・飲料/秘書・アシスタント職)
・「私が若干潔癖なところがあるのに対して、旦那は、結構大ざっぱで気にしないところ」(28歳女性/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)
・「生活の質の違い……夫は、配膳時にご飯・お汁が左右どちらでも気にしないし、玄関で靴をそろえないし、洗濯物は床に脱ぎっぱなしでも平気です……当たり前のことができていなくても気にしないことが多いので、なんでかな~と感じています」(35歳女性/その他/その他)

■片付ける基準
・「衛生面に関する感覚(許容範囲)がちがう」(31歳女性/機械・精密機器/秘書・アシスタント職)
・「掃除、片付けなどの『きれい』の基準」(33歳女性/その他/クリエイティブ職)
・「彼は部屋を片付けなくても平気だけど、私は気になるから」(33歳女性/その他/事務系専門職)
・「私は物を捨てられないが、夫はすぐ何でも捨てる」(56歳女性/医薬品・化粧品/専門職)

■教育方針の違い
・「学歴について……私は大卒なので、子供が望むなら大学に行かせてやりたいが、向こうは高校中退(その後夜間に通って高卒免状はもらった)なので、行きたければ学費は自分で、と主張」(31歳女性/その他/その他)
・「教育費について(夫は私学志向)」(33歳女性/その他/その他)
・「自分の中での子供の大切さの違い」(29歳女性/医療・福祉/専門職)

■実家や親戚との関係性
・「夫との、というか、夫の両親との価値観ですが、親戚付き合いの範囲が私の実家とはだいぶ違いました」(23歳女性/情報・IT/技術職)
・「なんでも親に頼りたがる」(47歳女性/その他/その他)
・「親にお金を出させたり、買ってもらったりすることに何の抵抗もないところ」(26歳女性/学校・教育関連/専門職)
・「親の言うことを聞かない」(52歳女性/金融・証券/事務系専門職)

■いろいろな違い
・「私はマイペースなので、ゆっくりだが、夫は計画実行型なのでせかしてくる」(27歳女性/ソフトウェア/事務系専門職)
・「私自身は相手の話をちゃんと聞いて、約束事は覚えているけど、夫は忘れることが多い」(40歳女性/医療・福祉/専門職)
・「私はやるべきことはできるだけ早く片付けたいが、旦那はとりあえず寝かしておくタイプ」(29歳女性/ソフトウェア/技術職)
・「旅行スタイルの違いです、私は貧乏旅行派、旦那さんはリッチ旅行派です」(29歳女性/その他/その他)

■総評
夫との価値観の違い、一番多かった回答は「金銭感覚」だった。育ってきた環境や教育・性別で金銭感覚が大きく異なり、違いが際立ってくるようだ。ケチでお金を使いたがらない、という男性もいたが、やはり多かったのは「浪費癖」の指摘。一生交わらない平行線かもしれない。

一緒に生活してみて、初めて分かる違いもあるようだ。面倒くさがりでずぼら、ダラダラ過ごすのが好きなダンナさんは、几帳面な奥さんから見ると、ちょっと嫌悪感があるようで、多く回答が寄せられていた。片付けや整理整頓についての意見もあったが、こちらはダンナさんのほうが潔癖症で神経質という声もあった。夫婦はお互いの弱点を補い合うようにうまくできているものだ、ということで納得するしかない。

子どもができてから、その教育方針の違いに驚く場合もある。しつけや教育に関する考えも、自分が育ってきた環境が大きく影響する部分。子どもの育て方は、何が良いのか本人たちも手探り状態だし、自分の例しかしらないので、2人の方針を統一するのは思った以上に難しい作業だ。その延長線上にあるのが、自分たちの両親とのつき合い方。自分の家庭で当たり前と思っていたことが、他の家庭では普通ではない、と知るのはこういうときで、結構怖い瞬間だ。

価値観、というのは、小さい頃から知らず知らずのうちに育まれるもので、両親や周囲の環境によって形成される部分がかなり大きい。違うから面白い、と楽観視できるなら幸せだが、夫婦の衝突のタネになることも多いだろう。悪い価値観はさっさと捨てて、新しい価値観を2人で作り上げていくことが、良い夫婦生活の秘訣かもしれない。

(文・アリウープ 中嶋絵里)

調査時期: 2013年7月12日~2013年7月19日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性200名
調査方法: インターネットログイン式アンケート