テレビ番組や動画サイトで話題となっているカンファレンス「TEDTalks」。クオリティーの高さから教養を深めるだけでなく、プレゼンのお手本としても利用されています。今回はその魅力や詳細についてご紹介しましょう。

■「TEDTalks」とは何か?

「TEDTalks」(テッドトークス)とは、「価値あるアイデアを広める」ことをスローガンとしているアメリカのグループ「TED」(テッド)が、ネットを利用して行っている動画無料配信プロジェクトです。TEDは年1回、4日間にわたって開催される大規模なカンファレンス(TEDカンファレンス)をはじめとし、1年おきに開催される講演会(TEDグローバル)、賞受賞者による記念講演(TEDプライズ)、TEDのコンセプトをもとにして世界各地で開催されるコミュニティー(TEDx)を行っており、それらの様子が「TEDTalks」で配信されています。

「TEDTalks」が2006年にスタートしてからTEDの活動が世間に広まり、現在では1,000本以上の動画が公開されています。現地で講演会に参加するには年会費を払ってTEDの会員になる必要がありますが、無料配信の場合は誰でも自由に閲覧が可能です。

プレゼンを行う人の中には著名人も多いものの、「アイデア」が魅力的であれば無名な人でも可能。多岐にわたって見ごたえのある内容や、プレゼン能力の高さが人気となっています。企業からの関心も高く、多くのスポンサーがついていることでも知られています。

■あの有名な検索サイトの創業者もプレゼンに

過去にプレゼンをした著名人では、1962年にノーベル生理学・医学賞を受賞しているジェームズ・ワトソン、アメリカ合衆国の第42代大統領を務めたビル・クリントンなどが名を連ねています。更にマイクロソフトの共同創業者で会長を務めるビル・ゲイツ、Googleの共同創業者であるセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、アイルランド出身でロックバンドU2のボーカルを務めるボノなどもプレゼンを行っています。

このほかにも優れたプレゼンがいくつもあり、20分前後のものが多く、ちょっとした空き時間を使って手軽に閲覧できるのが魅力といえます。基本は英語によるプレゼンですが日本語字幕にも対応。英語字幕にも対応しており、英語を学びたい人にも良い教材となります。

■「TEDTalks」を閲覧するには?

配信はTEDの公式サイトとYouTubeの公式チャンネル「TEDtalksDirector」で行われています。公式サイト内にはボランティアによって日本語の字幕がつけられた「TED Talks in日本語」のページも用意。また、iPhoneやiPadで閲覧が可能なアプリ「TED+SUB」、android版とiPhone・iPadに対応した「TEDAir」があります。いずれも無料なので自分の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

質の高い内容から、みればみるほど「TEDTalks」の魅力に引き込まれる可能性も。得た知識から新たなアイデアを生み出して、是非ビジネスに生かしてください。