全日本空輸(以下、ANA)と三井住友カードは29日、ANAと三井住友カードが発行するANAカード会員を対象とした、「銀聯(ぎんれん)」ブランドの提携カード「ANA 銀聯カード」を発行する。

「ANA 銀聯カード」

銀聯ブランドのカードは、中国国内で約35億枚(2012年12月末時点)発行されている人気のカード。中国全土約480万店(同)の加盟店で利用することができる。中国国内においては、他の国際ブランドと提携する加盟店が銀聯加盟店より少ないことから、発行中の「ANAカード」と今回発行する「ANA銀聯カード」により、キャッシュレスでの利用範囲拡大を図るという。

「ANA 銀聯カード」は、マイル獲得の促進機能を強化したことが特徴。三井住友銀聯カードに比べてANAマイル交換率を優遇し、利用金額に応じて貯まるワールドプレゼントのポイントを、1ポイント=5マイルに交換できる(「三井住友銀聯カード」は1ポイント=3マイル)。

ワールドプレゼントとは、カードの利用金額に応じて三井住友カードのポイントを付与するサービス。通常は、買物利用1,000円ごとに1ポイント貯まり、ポイント累積数に応じて希望の景品との交換や他社ポイントへの移行が行える。ポイントの有効期間は獲得月から2年間。

発行対象は、ANAカード会員(Visa、MasterCard)。年会費は永年無料。新規入会時の発行手数料は、本会員が2,100円(消費税等含む、以下同)、家族会員が525円、更新時(5年ごと)は本会員が1,050円、家族会員は525円。利用方法は、6ケタの暗証番号の入力およびサインとなる。

今回の発行を記念して、記念キャンペーンを実施。2013年11月末までのカード利用(日本国内での利用を除く)に対し、ワールドプレゼントのポイントを10倍で付与する。また、2013年10月末までにカードを発行した人全員に、「ANA SKYコイン」を500SKYコイン(500円相当)プレゼントする。さらに、2014年3月末までにカードを発行した人を対象に、新規入会時にかかるカード発行手数料を無料にする。

ANAと三井住友カードによると、海外においては、特に中国を中心としたアジア圏でのカード利用のニーズが高いという。両社は、「ANA 銀聯カード」を発行し、発行中の「ANAカード」と一緒に利用してもらうことで、中国を中心としたアジア圏への旅行・出張の多い利用者の利便性向上を目指すとしている。

さらに、両社は今回の発行を機に中国銀聯との連携を強化。中国銀聯が提携する金融機関や中国の旅行会社等を通じて、在日中国人等を対象としたプロモーションを実施するなど、アジア地域の旅客需要の取込みを目的とした各種施策を実施していく。