大阪市天王寺区はこのほど、2015~2016年に開催される大坂の陣400年記念イベント『戦国博(仮称)』開催に向け、「ふるさと寄付金」対象の「六文銭ファンド」の募集を開始した。

天王寺区は、大坂の陣から400年に当たる2015~2016年に戦国史を気軽に楽しめる記念イベント『戦国博』の開催を計画している。今回募集する「六文銭ファンド」は、真田山や茶臼山など天王寺区の地にゆかりのある戦国武将、真田幸村の真田家の家紋にちなんで名付けられたもの。寄せられたファンドは『戦国博』の資金として活用され、貯蓄や利益の分配は行われない。

大坂の陣400年に向けて「六文銭ファンド」を募集(出典:大阪市Webサイト)

同ファンドは、「ふるさと寄付金」の対象となり、一定限度まで居住する自治体の住民税減税といった税法上の優遇を受けることができる。例えば、年収500万円(夫婦2人、子ども2人の4人)の家族が1万円を寄付した場合、実質負担は1,900円(住民税7,700円+所得税400円の税金が減額)となる。

6,000円以上の寄付をした個人に六文銭グッズを、1万円以上の寄付をした個人に大阪市の美術館や博物館など7カ所のミュージアムに入場できる「大阪ミュージアム御招待券」をプレゼントする。また、10万円以上の寄付をした個人に市長感謝状を、100万円以上の寄付をした個人に記念品を贈呈する。

申込みは、大阪市Webサイトにて「天王寺区サポーター寄付金(六文銭ファンド)申込書」をプリントアウトし、必要事項を記入の上、ファックスまたは郵送などで行う。

なお、天王寺区は2013年7月、『戦国博』開催に向けて事業プランの作成事業者を決定。今後は具体的な事業の素案を作成し、9月末頃の公表を予定している。現在検討を進めていく予定のイベント案としては、「激闘! 大坂の陣(市民参加型演劇)」「区内まち歩き・マラソン型イベント」「真田幸村コンテスト」「武将の酒と戦国グルメ」「戦国武将ご子孫トーク」「戦国系音楽ライブ」などが挙げられている。