日常的に飲まれている紅茶。しかし、どのくらいの人が本当に美味しい紅茶のいれ方を知っているでしょうか。ティーインストラクターは、広く一般に「正しい紅茶のいれ方」を普及させる役割を担っています。

■ティーインストラクターとは?

ティーインストラクターは、紅茶に関する知識と正しい紅茶のいれ方を広めることを目的に、日本紅茶協会が認定した資格です。養成研修を受講し認定試験に合格するとティーインストラクターの資格を取得できます。資格取得後は紅茶セミナーや講座など、養成研修で得た知識や技術を広める活動を行うことが可能です。

■ティーインストラクター認定の概要

ティーインストラクターの資格を取得するには、まず33単位の養成研修を受講する必要があります。

・養成研修の概要

1.「紅茶学」講座など…11単位

2.「講習会の手順」など指導実習…13単位

3.「ティーテイスティング」実習…4単位

4.「紅茶製造」実習…1単位

  1. 紅茶関連講座など…4単位

研修は前後期に分けられ、それぞれの期末に「資格認定試験」が行われます。

・資格認定試験の概要

1.学科試験

2.産地別、紅茶判定試験

3.正しい紅茶のいれ方・扱い方、及びバリエーションの指導実務試験

・開催スケジュール

養成研修は毎年4月から12月にかけて、週一回開催。基本的にすべての回への参加が必要です。詳細は公式HPを参照。

参考:日本紅茶協会ティーインストラクター養成研修について

■資格取得後のステップアップ

ティーインストラクターには「ジュニア」「シニア」「マスター」の3つの段階があります。ジュニアを取得後、5年以上の実務経験があり、協会が定めた受験資格を満たした場合、シニアの認定試験を受けられます。また、シニア資格を取得し、紅茶業界で10年以上の実務経験と協会が定める資格を満たした上、認定委員会で人格・見識・実績が認められた場合にマスター資格を取得する認定試験を受けられます。

■資格を生かすには?

ティーインストラクター(ジュニア)資格を取得した後は、紅茶教室やセミナーを開催するなど、講師としての活動を通して紅茶の知識を広める活動ができます。また、紅茶専門店などでも、その知識や技術を生かすことができるでしょう。