俳優の藤原竜也と山田孝之が、韓国映画『超能力者』のリメイク作『MONSTER(仮)』(2014年公開)で、初めて共演することが6月30日、明らかになった。
同作は2010年に韓国で公開され、200万人以上を動員した映画『超能力者』のリメイク作。カン・ドンウォン、コ・スらが出演し、世界12カ国の映画祭で出品され話題となった。主演を務めるのは、『デスノート』や『カイジ』シリーズのほか、今年の4月に公開され、第66回カンヌ国際映画祭にも出品された『藁の楯 わらのたて』などにも出演した藤原竜也。共演を、こちらもヒット作が続く山田孝之が務め、2005年に『ザ・リング2』でハリウッド進出を果たし、現在公開中の『クロユリ団地』を手掛けた中田秀夫監督がメガホンを取った。
藤原が演じるのは、全ての人間を操ることができる超能力者。一方の山田はその能力が唯一通じない男・田中終一を演じる。2人はあるきっかけで出会ってしまい、いつもの特殊能力が通じないことに動揺した超能力者は、誤って田中の大切な人を殺してしまう。復讐に燃える田中と、自分の能力を唯一知った彼を葬ろうとする超能力者。怪物として生まれてしまった互いの運命が交錯し、戦いの渦が激化していく。
同作が山田との初共演となる藤原は、「山田さんはコメディからシリアスなもの、そしてアクションなど幅広く役を演じられているので同世代の俳優として意識はしていましたし刺激も受けてましたので今回がっつり対立する役として共演が決まり、素直にうれしかったです」とコメント。『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(2010年)以来となる中田監督作に「監督の演出をしっかり体現し真摯に役と向き合っていきたいですし、キャストスタッフ一丸となって暑い夏ケガなどないよう集中して撮影を乗り切りたいです」と意気込んでいた。
それに対して山田も「年齢も近く映画や舞台を見させていただいた事もありますが不思議と共演する機会が無かったので、今回藤原さんの圧倒的な芝居のパワーを肌で感じる事ができるのはとても楽しみです」と共演を待ち望んでいた様子。脚本の印象を「非日常的な設定や状況の中で観客に自然と感情移入してもらい楽しんでもらうために、いつも以上に世界に入り込む必要があると感じました」と語り、「時期的に集中力が低下するので気をつけます」と彼らしい一言で撮影への思いを伝えていた。