不動産経済研究所は17日、2013年5月度の首都圏のマンション市場動向を発表した。それによると、5月の新規発売戸数は4,967戸となり、前年同月比で49.2%増、前月比で21.4%増加した。

地域別発売戸数を見ると、東京都区部が2,164戸(全体比43.6%)、都下が543戸(同10.9%)で、東京都のシェアは計54.5%。このほか、神奈川県が1,264戸(同25.4%)、埼玉県が682戸(同13.7%)、千葉県が314戸(同 6.3%)となった。

新規発売戸数に対する契約戸数は3,879戸で、月間契約率は78.1%。これを前年同月比で比べると2.5ポイント上昇、前月比では0.1ポイント減少した。地域別契約率は、東京都区部が82.1%、都下が76.2%、神奈川県が79.4%、埼玉県が67.6%、千葉県が71.3%だった。

1戸当たりの平均価格は4,895万円となり、前年同月比で199万円(4.2%)増、前月比で167万円(3.5%)増。1平方メートル当たりの単価は69.3万円で、前年同月比で0.1万円(0.1%)増、前月比で3.2万円(4.8%)増加した。

新築マンション価格の推移(首都圏・近畿圏)2010年5月~2013年5月(出典:不動産経済研究所Webサイト)

地域別の平均価格は、東京都区部が5,824万円、都下が4,370万円、神奈川県が4,597万円、埼玉県が3,384万円、千葉県が3,879万円。1平方メートル当たりの分譲単価は、東京都区部が87.9万円、都下が61.1万円、神奈川県が62.0万円、埼玉県が45.9万円、千葉県が49.8万円となった。

即日完売は284戸(全体比5.7%)で、フラット35登録物件戸数は4,485戸(同90.3%)。5月末現在の翌月繰り越し販売在庫数は4,344戸で、前年同月比で817戸減、前月比で138戸増加した。

同社は併せて、2013年5月度の近畿圏のマンション市場動向を発表。それによると、5月の新規発売戸数は1,989戸となり、前年同月比で3.4%減、前月比で47.7%増加した。

地域別発売戸数を見ると、大阪市部が1,002戸(全体比50.4%)、大阪府下が544戸(同27.4%)、神戸市部が100戸(同5.0%)、兵庫県下が169戸(同8.5%)、京都市部が102戸(同5.1%)、奈良県が64戸(同3.2%)、滋賀県が8戸(同0.4%)となった(京都府下および和歌山県での発売はなし)。

新規発売戸数に対する契約戸数は1,636戸で、月間契約率は82.3%。これを前年同月と比べると7.0ポイントの上昇、前月比でも2.5ポイントアップした。地域別契約率は、大阪市部が86.3%、大阪府下が78.7%、神戸市部が75.0%、兵庫県下が71.0%、京都市部が90.2%、奈良県が75.0%、滋賀県が82.3%だった。

1戸当たりの平均価格は3,534万円で、前年同月比で93万円(2.7%)増、前月比で101万円(2.9%)増。1平方メートル当たりの単価は52.1万円で、前年同月比で3.6万円(7.4%)増、前月比で1.6万円(3.2%)増加した。