今回はオフィスのドアについて。

まずは基本的なところから。ドアの取り付け方ですが、オフィスの外から内側に開くのが風水的によいドアです。

これは気の動き方を考えると、当然のことですね。内側から外へ開けるタイプですと、気を招き入れるどころか、出て行ってしまいますから。

ちなみに引き戸の入り口については、通常風水師は避けるのがセオリーになっているようです。新築の場合は、ドアをオススメします。

次に、ドアの形状・材質です。

これも当然のことではありますが、ある程度重くてしっかりしたものが吉です。

ドアはオフィスを守る関所であり、そこで働く人、訪れる人に安心感を与えるべきもの。安っぽいドアではその役割は果たせません。

全面ガラス張りなども明るさや見通しの点ではいいのですが、見えすぎることは中で働く人にとっては、あまりよくありません(「視線」という厳しい気に晒されることになるからです)。

どうしても明るくしたい場合などは、半透明のパーティションなどを駆使して、内部が丸見えにならないように工夫しましょう。

ドアの位置については、建物の都合上変えられないことも多いと思いますが、部屋の角に近ければベストです。

そしてそのオフィスのトップの方の居場所は、ドアの対角エリア(つまりドアから最も遠い位置)が一番です。

避けるべきドア環境

また、なるべく「ドアが危険に晒されている状態」も回避したいものです。

例えば、

  • ドアが長いまっすぐな廊下の突き当たりにある(気が勢いを増して突進してきます)

  • 廊下の梁や角、柱の角がドアに向いている(角は攻撃の象徴となります)

  • ドアの外(正面)にすぐまたドアがあったりエレベーターの扉などがある(ドアが向かい合うのは風水では凶)

などです。

ドアは単なる入り口ではなく、会社の顔であり、気を受け入れる外の世界との接点です。

非常に重要な部分ですので、いつも清潔にするのはもちろん、もし余裕があれば繁盛している会社さんの入り口、ドア付近の様子を研究してみるのもいいかもしれませんね。

<著者プロフィール>

高木芳紀(たかぎよしのり)

風水オフィスアドバイザー。1971年名古屋生まれ。金沢大学卒業後、商社に就職。繊維、IT、放送関連機器の部署にて営業職を経験後、同社にいた先輩の家業であるアスクル代理店の「株式会社つばめや」に転職。新規事業企画担当兼ウェブマスターとして、主にインターネットを活用したオフィスサプライ通販の独自路線を開拓中。その中でオフィスの効果的なレイアウト手法のひとつとして風水と出会い、「風水オフィスドットコム」を立ち上げる。新たなる癒しの時代、創造の時代のキーワードとして、企業のオフィス作りを支援し続けている。自らに課したテーマは「仕事とオフィスの最適化!」