女優の前田敦子と中田秀夫監督が1日、東京・丸の内ピカデリーで行なわれた、映画『クロユリ団地』の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。
全国公開中の同作は、『リング』や『仄暗い水の底から』などを手掛けた中田監督が、主演に前田と成宮寛貴を迎えて製作したホラー作品。"出る"と噂されるいわくつきのクロユリ団地に、家族と引っ越してきた二宮明日香(前田)は、隣室の老人が孤独死しているのを発見したことをきっかけに不可解な出来事に巻き込まれていく――というストーリー。先月18日に全国公開後、今年公開された邦画実写作品では初となる2週連続週末興行成績1位を獲得している。
観客の「あっちゃーん!」という歓声に迎えられた前田は、「公開から2週間経った今も、たくさんの人が観に来てくれてうれしい。1回目は家族や友だちと、2回目は1人で観るホラー映画だと思う」と笑顔でアピールし、「自分が出演した映画を観に行こうとは思わないけど、1週間前に新宿で友だちと観ました。ギリギリにチケットを買おうとしたら、端っこの席しか空いてなかった」と盛況ぶりを目の当たりにして驚いた様子。中田監督も「出てくるお客さんは気兼ねなく感想を言ってるので参考になる」と劇場に足を運んだことを明かし、「あっちゃんが演じる主人公の気持ちに乗って観れる。現代人の抱える孤独の隙間を描いた心に響くホラーです」とPRした。
日本公開初日には台湾で舞台あいさつが行われ、公開前イベントで「飲茶待ってろよ~」と発言した中田監督は「『飲茶は広東料理だ』と叩かれちゃった」と消沈しつつ、「あっちゃんは『うわー、スゲー!』ってくらい飲んで食べてた」と暴露。「3人前くらい食べました。ものすごく楽しみました」と台湾料理に大満足した様子の前田は、「どこに行っても先回りして待っててくれて。なかなか体験出来ないような歓迎を受けました」と笑顔を見せた。また、イベントでは新作ホラー映画の製作が発表され、「次は何ユリが良い?」と聞く中田監督に、前田は「うーん、紫とか。えっ? 何の話をされてるんですか?」とビックリ。中田監督は「まだ何も決まってないけど、あっちゃんも主人公たちの行く末が気になるって言ってたしね」と続編を示唆して観客を沸かせた。