1972年にTVアニメとして放送され、俳優の松坂桃李主演、VFX技術で2013年8月24日に実写版映画として公開される『科学忍者隊ガッチャマン』の新ビジュアルと追加キャストが11日、発表された。

初公開された『科学忍者隊ガッチャマン』のビジュアル

昨年10月の映画化発表から、公式サイトで科学忍者隊5人のシルエットのみが公開されていたが、発表から半年、ついにGスーツを着用しガッチャマンの「G」のロゴの上に立つ5人のビジュアルが明らかに。5人が着用するこのGスーツは総額2,000万円にもおよぶという。リーダー"大鷲の健"を演じる松坂は「今回Gスーツを着て実際に演じましたが、激しいアクションもしやすい5人それぞれにぴったりのスーツで、まさに、撮影現場を自由自在に飛び回らせていただきました」と手応えを語り、「とても格好いいビジュアルになっておりますので、是非劇場でご覧ください!」と本作をアピールしている。

また、本作のメガホンをとる東弥監督はスーツについて「『今暮らすこの世界で、全世界を巻き込む戦闘や戦争が始まったら……』というリアルさを追求し、そこで戦う兵器としての人間を追求していった結晶がこのGスーツです。劇中に出てくる様々なスーツの機能をリアルに再現するとしたらどのような形状がいいのか検討し、格好よさを求めつつも、演者のアクションにも耐えうるスーツを求め、1年以上の歳月を費やしてスーツを完成させました」と制作の背景を明かしている。そしてアクションシーンは、もともとスタントを予定していたものの、実際の撮影ではキャストそれぞれが担当。15メートルという高さからのワイヤーアクションもこなしており、佐藤監督は「彼らの運動神経とガッツには心底感心しました」と称賛を送っている。

さらに、公開のビジュアル公開とともに追加キャストも発表。カークランド博士役を光石研、「適合者」ナオミ役を初音映莉子、謎の侵略者・イリヤ役を中村獅童、南部博士役を岸谷五朗が演じることが明らかとなった。

映画版はアニメ版のキャラクターをそのままに、『GANTZ』シリーズの渡辺雄介による近未来の東京を舞台にしたオリジナル脚本。最新のVFX技術を駆使したスピーディかつ力強いアクションシーンを盛り込み、「ガッチャマン」と悪の組織「ギャラクター」の死闘、仲間との絆といったテーマを描いていく。科学忍者隊の5人は、リーダー"大鷲の健"を松坂、健のライバルでありクールで破天荒な"コンドルのジョー"を綾野剛、健に人知れず恋心を抱いているヒロイン"白鳥(しらとり)のジュン"を剛力彩芽、メンバーの末っ子でジュンとは姉弟である"燕(つばくろ)の甚平"を濱田龍臣、メンバーのムードメーカー役"みみずくの竜"を鈴木亮平が演じる。このほか、悪の組織ギャラクタ―や首領ベルクカッツェなど、往年のファンが懐かしむ敵の人気キャラクターや、ガッチャマンの所有する近代的な武器&高性能メカも登場するという。